市場のグローバル化が進む中で、世界に通用する価値を提供できなければ、海外でビジネスを拡大することはおろか、日本でもプレゼンスを守ることはできない。組織改革などいろいろな取り組みを進めているが、最終的には社員一人ひとりの意識が変わっていく必要がある。皆さんも、心の中に国境を作らず、常に高い視点で、チャレンジしていってほしい。
1年前の東日本大震災のことを思い出すと、今日の、この入社式を滞りなく迎えられたことに、感謝せずにはいられない。大震災からの復興はこれからが正念場。何より重要なのは、これからの世代を担う皆さんが、希望を持って前を向いて生きていくということだと信じている。大きな夢を持って、ともに未来を切り拓いていただきたい。そして、高い志を持って困難に挑んでいただきたい。
●NEC 遠藤信博社長
私たちが持つICTの力、社会インフラの力は、国境を越えてグローバルに貢献できる領域である。皆さんには常にグローバルな市場を意識して、より大きく貢献できるソリューションを創ることをイメージしてほしい。
「イノベーションへの情熱」「強い意志」「倫理観」を持って、積極的にチャレンジし、新しい風を起こし、そして、“浮利を追わず”"の精神で仕事にあたっていただきたい。「事業は人、企業は文化」。ビジネスを行うのは「人」であり、積極的なコミュニケーションを通じてお客さまとの強い信頼関係を構築し、世界中のお客さまから愛されるNECグループを一緒に創り上げていこう。
●日立製作所 中西宏明社長
国や地域それぞれのニーズに合った商品、サービスを提供していくことは、日立にとって大きなビジネスチャンスであり、日立に課せられた責任でもある。この事業をグローバル展開するには、日本で販売している商品やサービスそのままでは海外のお客様のニーズに合わない場合が多いという点などの課題がある。
変化する各国や地域の状況に対応するためには、文化や経済状況を正しく理解し、柔軟に対応していくことが大切。国や地域によって異なる市場環境を正しく理解するためには、日本にいて机の前に座って勉強するだけではなく、現地に行き、言葉を覚え、現地の日立の仲間と一緒に、具体的なセールス活動や提案を行うなどの「挑戦」が必要。皆さんが今抱いているフレッシュな気持ちをグローバルな場で具体的にぶつけることが重要である。「グローバル事業に挑戦する」という決意をぜひ固めてほしい。
●日本IBM 橋本孝之社長
皆さんは日本の社会、将来を担う一員であると同時に全世界43万人のグローバルカンパニーの一員でもある。「自ら変革を続け、その経験をお客様の価値として提供」することがIBMのDNAであり、そのDNAをより強力なものにしているのが、多様性だ。さまざまな国籍、性別、経験、文化的背景などの多様性をもつIBMer(IBM社員)の活躍が、100年にわたるIBMの変革と成長を実現させてきた。
今日からIBMerになる皆さんには、この変革の中で存在感を発揮する人財となるために、「変化を楽しむこと」「多様性を楽しむこと」「IBMでの生活の中で自己実現を図ること」の3点を心がけてほしい。IBMには、高い問題意識と意欲があれば、誰もが提案しそれを実現できるチャンスがある。成長の機会を自ら創造し、お客様、ひいては世界のさらなる変革の一翼を担う人財となるよう、皆さんの活躍を期待している。
●日本HP 小出伸一社長
皆さんに3つ期待することがある。「働く意味」を考えること、プロフェッショナルになったという意識を持つこと、グローバルなステージで活躍するための明確な目標設定。皆さんが一番に考えなくてはならないのは、お客様から評価されているか、お客様に貢献しているか、喜んでいただいているかということ。これを常に意識して仕事をしてほしい。
お客様は皆さんを通じてHPを見る。お客様はHPと付き合う前に皆さんと付き合う。HPのブランド、のれんで勝負するのではなく、自身ののれん、看板を創ってほしい。HPでの活躍のステージは世界170カ国に広がっている。30年後、20年後、10年後にどうなっていたいか、将来にわたる高い目標を設定し、そのために今日何をやるか、逆算で考えてみることも重要だ。170カ国の頂点を目指して頑張っていただきたい。
●ソフトバンクグループ 孫正義代表
ソフトバンクグループには現在携帯電話事業だけではなく、ヤフーをはじめとしたインターネット企業、海外にもアメリカ、中国、インドなどに合わせて約900社のグループ会社があるが、私が皆さんと同じ年の頃は何もなかった。お金も経験も人脈も、もちろん取引先もお客さまも何もない。しかし、たった一つだけあったのは、大きな志、誰にも負けない情熱だ。大病や会社の大赤字などさまざまな困難に何度もぶつかってきが、それを乗り越えることができたのは、なんとしても情報革命をやる、そして少しでも世界中の人々に幸せになってほしい、そのためにソフトバンクを創業したという思いがあったから。
皆さんもさまざまな難しい問題にこれからの人生でぶつかることがあると思う。でも一番大切なのは自分自身の思い。誠意を持って物事に取り組んで、一生懸命に純粋な気持ちで頑張っていれば、いつか必ず人々に通じる。しっかりと情熱を持って、熱い気持ちで挑戦し、皆と一緒に力を合わせてやるんだという思いがあれば、物事を成し遂げることができる。
●NTTデータ 山下徹社長
皆さんに期待することは2つ、1つは「全員がグローバル人財」になることだ。ぜひ、グローバルな視点を持って仕事に取り組んでもらいたい。グローバルというと、海外で働くことをイメージすると思うが、国内で実績のある技術やノウハウを世界に展開することはもちろん、逆に海外の技術やノウハウを日本のお客さまに提供することもグローバルだ。もはや国内、海外という区分けを意識する必要はない。どんな仕事に取り組むときにも、世界を相手に仕事をしているという気概、グローバルな視点を持ち続けてほしい。
2つ目は「一人ひとりがイノベーションリーダー」になること。私たちの役割はただシステムを作ることではなく、システムを通じて、社会の課題を解決し、人々の暮らしをより豊かにする。人々の暮らしに大きな変化を、私たちが起こしていけるよう、皆さんの新たな発想、アイデアに期待している。
●日本ユニシス 黒川茂社長
当社には多くの素晴らしい技術、素晴らしいお客さまがあり、ビジネスチャンスもたくさんある。ぜひ若いときからいろいろなことを経験し、自分自身のために「この分野や技術だったら誰にも負けない」というものを身に付けていただきたい。それが自分自身の大きな自信となり、将来の自分の支えになる。また困ったときは、臆することなく周りに相談してほしい。相談することによって上司や同僚、さらにはお客さまとの間の信頼関係も生まれる。
グループ社員が一体となり、たゆまぬ変革を日々繰り返し、時代の変化をグループの成長のチャンスへと変えていきたいと思う。皆で力を合わせ、日本ユニシスグループの新しい時代を共に築いていこう。大いに期待している。
●伊藤忠テクノソリューションズ 奥田陽一社長
まず、誰にも負けない強みを何か一つ持ち、競争力のある人材になってほしい。これから皆さんは、さまざまな職種に就くが、それぞれの分野において秀でた存在になるべく、努力してほしい。CTCグループは海外ベンダーとのリレーションシップが強みで、海外展開も本格化するので、英語もしっかりと習得してほしい。
次に、幅広い見識を持った人材になってほしい。社会人としての一般常識を身に付けるため、自己への投資を惜しまず、視野や見聞を広げることを意識して社会人としての生活を営んでほしいい。今からの積み重ねが皆さんの将来に必ず生きてくる。最後に、これから3年間を基礎固めの期間としてとらえ、一生懸命に業務に取り組んでほしい。これから働いていく上で、挫折しそうになる場面に遭遇するかもしれないが、3年間を乗り切ることで、相応の実力もつき、新たな視野が獲得できるだろう。決して途中で投げ出さず、ぜひ一人前のビジネスマン、ビジネスウーマンになってほしい。
●ITホールディングス 岡本晋社長
皆さんは、来年後輩が入ってくるまではフレッシュマン。フレッシュマンには先輩にどのような助力も頼めるという大きな特権がある。この特権期間の1年でどれだけの知識・技術を身につけられるかが長い社会人人生での生活の分かれ道となり、来年以降、先輩としての力量を測る物差しとなる。
これからは、仲間や先輩とともに切磋琢磨しながら自分を高めていかなければならない。その厳しい自己研鑽(さん)を積んでいく社会人人生で、唯一今年だけは先輩に甘え、上司に助けを求められる一年。ビジネスに従事していくと、楽しいことも辛いこともたくさんあるが、これからは自分の責任で全てを裁量していく。楽しい人生を送るのも、有意義な人生を送るのも、大きな成功を得るのも、全て自分の責任。努力は必ず報われる。時に苦しいことがあっても、常に前向きの対処をしていけば必ず道は開ける。
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