鼻ちょうちん | タイで日本食堂やってます

タイで日本食堂やってます

タイのとある地方都市で日本食堂をはじめて10年以上。 なのにタイ語もまともに話せずタイ人の友達もいない。でも不思議になんとかなってる50代独身、猫二匹との生活のお話です。

タイに来てから猫を飼っている。 

猫と暮らすのは昔からの夢だった。

 

今は源太郎 13才(キジトラ オス)と ミーちゃん 10才(三毛猫 メス)の2匹が私の家族。 

 

このミーちゃんの前には初代ミーちゃんがいて、その初代ミーちゃんが人生の中で一番最初に飼った猫だ。

 

初代ミーちゃんはもともと私の家の向いに住んでいたドイツ人の家の猫だったのだけど色々とあり私が飼うことになった。

 

この初代ミーちゃんと暮らしたのは3年間ほどで、もう10年くらい前に亡くなってしまったのだけどその時のことを思い出すと今でも涙が止まらなくなる。

 

そのミーちゃんが亡くなった朝、仕事に行くためにみーちゃんをタオルで包んでとりあえず仕事に行き、数時間後に戻ってそのタオルに包んだミーちゃんを抱きかかえて撫でながらずっと泣いていたら、ミーちゃんの鼻からぷーっと鼻ちょうちんが膨らんですぐにしぼんだ。

 

あれっ ひょっとしてまだ生きてるのかも と思ったけどすでに硬直してるからそんなことはない。

 

本当に一瞬だったけどずっと泣いていた私は思わず ククッと笑ってしまった。

 

あれは多分ミーちゃんからの、もう泣かないでというメッセージかなと勝手に思い込んでいる。

 

それにしても鼻ちょうちん・・・見たのはこれが人生で2回目だ。

 

1回目は小学生のときに校庭で全生徒が整列していたとき校長先生が何か面白いことを言ってみんなが笑った。

 

そのときにふと後ろを振り向くと北山さん(同級生)の鼻から鼻ちょうちんが・・・私は見逃さなかった。


小学生の私は見てはいけないものを見てしまったような気がして今まで誰にも言っていない。

 

でもミーちゃんの鼻ちょうちんを思い出すたびに必ず北山さんの鼻ちょうちんもセットで思い出してしまう。