我が家には、ゴンタと言う
ソフトバンクのお父さんに良く似たワンコが居ます。
彼は三年前、フィラリアを患い
吐いて血便をし、病院に連れて行ったときには
「あと、3日もつかどうか…」と言われながら
お陰様で3年生き延び
去年、事もあろうに
腫瘍らしき物を皮膚にこさえて
また、病院に行き、血液検査も尿検査もして
異常なしと言われ
医者に「もう、死んでてもおかしくないのに…」と
聞きずてならない言葉を浴びせられたにも
かかわらず
いつもニコニコしている
愛すべきワンコなのです。
そんなゴンタに昨日手を噛まれました。
今度で2度目。
噛まれた私は
今まで先住犬と隣の犬に
何度か噛まれたことがあります。
さすがに、飼い犬に手を噛まれるというのは
なんとも言えない気持ちになります。
虚無感?いや、もっともっとやりきれない寂しさに
襲われます。
と、、同時に他人様じゃなくてよかったという安堵感と
どうしたのかな、気分でも害したのかなとかいう
心配を始めます。
人間はこの程度の気持ちです。
だけど、ワンコの闇は
もっと深いような気がします。
どうしよう、噛んじゃった…。
一瞬ですが、ゴンタの頭の周りに
どうしよう、どうしようの吹き出しが
いっぱい出ます。
と、その後、しばらく私と
距離を置くようになり
様子をうかがいます。
なんだか、その表情は
こっちが見ていても辛いくらい
不安そうです。
多分昨日噛んだ理由は
つなぎ紐が木に絡まって
身動きが取れなくなっていたのを
私が解こうとして、触られたくない部分を
押してしまったからだと思われます。
だから、こっちがごめんよなのです。
でも、気にして気にして布団に
頭を入れつつ、こっちを見ていました。
この犬の気持ちが本当に愛おしい。
大切な家族だから
大切に付き合いたいと思う。
噛まれた瞬間以外は
怒っても意味なしなので
とりあえず、痛かったんだからねと言って
「なんも、心配せんで、よか。
もう、なんも気にしてないよ」と言ってみた。
すると、ほっと安心したように
膝に顎を乗せてきた。
人間が思っている以上に
ワンコは感性が豊か。
言ったことは、ちゃんと覚えているから
嘘がつけない。
こっちに戻って
この純粋なゴンタのおかげで
私は、すごく優しくなれたような気がする。
この気持ちが、ちゃんと
人間相手でも使えるようになるのが
今年の目標。
難しいんだけどね。
がんばります。