友人Zが、最近お姉さんの毒舌を聞くのが飽き飽きした、という。「前はあいつの毒舌に当てられて自分もやり込められてしんどかったの。もうそこまでのダメージは受けないんだけどさ〜。最近は、自分の年収と人の年収を比べて文句言ってばかりでさあ。そんな話おもろないっていうねんなあ」って。「それでさあ、あいつ、留学中にお金がなくてすごく困って親にSOS出したのに、全然助けてくれなかったことを今でも恨んでるらしいよ。でさあ、『私は、あいつらが年老いてヨボヨボになった時にも絶対に見捨てず世話をするっていう形で自分の恨みを晴らすんだ』って言うねん。」それはもはや毒舌というよりも…ものすごく良い人やないか、お姉ちゃん!「…そうやねん。ええやつやねん。ぎゃははは!」基本的に悪いこといっぱいやってるお姉さん(Z談)だけど、ある寒い日に遊びに行ったら、ものすごく丁寧にすりおろした生姜を入れた紅茶を1時間おきに入れてくれた。子供の頃はとにかく世話焼きの優しいお姉さんだったらしい。その後、立派な悪女(?)になったけど、でもどっかでお姉さんは優しいところをそのまんま持っているんだね。
「命があるから、生きているのであって、なにかを成すために生きているのではない、私がそれを本気で気づいて言いきるには、キノのたたずまいが必要だったのだ。」
よしもとばなな「アナザー・ワールド 王国その4」新潮文庫