花ちゃんの愛読書 | 農園 和楽志(わがくし)

農園 和楽志(わがくし)

三軒茶屋でおでん屋「和楽志」を営んでおりましたが、千葉県香取市(旧栗源町)に移住し農家になりました。
農薬化学肥料を使わず少量多品目で野菜を育てています。
育てた野菜を使い農家飯を作り、5歳になった娘花と3人家族で食卓を囲んでます。

こんにちは、嫁です。




ご訪問ありがとうございます。



 
今日はここ千葉県香取市は雪混じりの雨が1日中降り続く寒い1日でした。
でも少しずつ朝の冷え込みがゆる〜くなってきた気がしますね。


さて、農園和楽志は相変わらず暇・・・


じゃなくて、今後の作付け計画や苗用のハウスを作るべくハウス建ての勉強をしたりと旦那さんはデスクワークに励んておりますが・・・


どうも花ちゃんと遊んでいる時間の方が長いような気がします(^^)

 
花ちゃんに下僕としか思われていませんが、なぜか幸せそうです(^^)


さて、そんな花ちゃんにはお気に入りの絵本があります。(花が読むのではなく私が読まされるんですけどね)




「ボノロン」知ってますか?
これ、セブンイレブンに置いてあるフリーペーパーの絵本なんです。


2、3ヶ月に1回くらいのペースで置いてあるのですが、花がまだ2歳頃からセブンイレブンで見つけては読まされていました。
最近になって内容もわかるようになってきたようです。



ボノロンというのは、タスムンという巨木の森の戦士で、オレンジ色をした心優しい巨人です。

悲しんでいる人が巨木に涙を落とすと、

「オデはボノロン。オメの願いを叶えるために巨木の森タスムンからやってきたロン」

といって、願いを叶えてくれる心温まる絵本なんです。 



昨夜は、この青い髪のニコという女の子の物語を読みました。

ニコのお母さんは数年前に亡くなってしまい、お父さんと二人で暮らしています。
二人の住む街の桜の巨木には毎年きれいな桜が咲きます。
お父さんはその見事な桜を見るとお母さんが帰ってきたと言っては喜びました。
しかし、今年はなぜか桜が咲きません。
ショックを受けたお父さんは病気になり寝込んでしまいます。

そんなお父さんの為に桜を咲かせて欲しいと桜の巨木の前で涙を流した時にボノロンが現れました。

「桜の巨木はお腹が空いてるロン、水を毎日あげるロン。」

それを聞いたニコは毎日重い水桶を担いで水を運び、しまいには自分が食べるはずのパンも巨木の根本に埋めていました。
お父さんはどんどん痩せていくニコを心配し、後をつけて巨木までやってきて尋ねると、ニコは優しく微笑み
「もうじきお花が咲くから。もうすぐお母さんと会えるよ。そしたらお父さんも元気になるよ。」

お父さんはニコの気持ちに気づき、それを見たボノロンは桜を咲かせます。


私もとても好きな話です。


実はこの物語を読むと2年程前に乳がんを告知され、自分の死を意識した時を思い出します。

花がまだ2歳だったので、私がいなくなったらの事を考えると怖くてたまりませんでした。


でもこの物語のニコは、お母さんはいませんがお父さんの為に一生懸命巨木に水をあげ続けました。
死んでしまったお母さんの為にではなく、今生きているお父さんの為にです。
お父さんと二人で生きるために。
ちゃんと前を向いているんです。


この物語を読んだ時に気持ちがとても楽になりました。
花もきっと前を向いてくれるだろうと。
旦那さんの方がこのお父さんみたくなりそうで不安ですが(^^)


おかげさまで、私の癌は初期で転移もなく、術後の経過も良好で、元気に畑仕事ができるようになりましたので今ではそんな心配もなくなりました(^^)
今はマヨネーズ大好きな花が将来どんなサイズになるのかが不安なくらいです。



ダラダラと長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。


注意今回、私の病気の体験から「死」という表現を使ってしまいましたが、その事で気分を害されてしまったら申し訳ありません。
遠慮なくお知らせください。

もう一つ、このブログを読まれている女性の方、奥様や家族、大切な方がいらっしゃる方に是非お願いがあります。(全員じゃん(^^))

乳癌検診を定期的にやってください。

乳癌は全部ではありませんが、初期なら助かる病気になりつつあります。
乳癌は罹患する年齢が他の癌に比べると若い傾向にあります。私は30代でなりました。
子育て真っ最中で自分の検診なんて後回し!
その気持ちよくわかりますが、子供が小さい時こそ病気になっては元も子もありません。

子供がいてもいなくても、どんな年齢でも早く病気を見つける事が大事です。

どうかよろしくお願いします。