東洋医学を学んでいると、こんな症状があるのかというのが多々出てきます。専門学校在学中からずっと引っ掛かっていたことのひとつに、冷秘があります。冷秘とは冷えによる便秘のことです。普通、身体が冷えたら便秘ではなく下痢することが多くなりませんか?それは間違いではありません。胃腸に冷えがあると下痢となって排出します。


そもそも便秘とは?

 本来体外に排出されるべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態を便秘といいます。排便間隔が長くなるだけでなく、便秘に伴う腹痛や腹部膨満感、排便困難、便意があるのに残便感があるのも便秘に含まれす。

 大きく分けると、腸の蠕動運動が思うようにできないなどの機能性便秘と、炎症性疾患など大腸の中をスムーズに便が流れないために起こる器質性便秘とに分けられます。

中医学における便秘とは?

 中医学では、便秘は大腸の伝導機能の低下によって起こると考えられています。伝導機能とは小腸から運ばれた飲食物のカスを糞便に変えて肛門へと送る機能のことです。大きく分けると、胃腸に熱がこもって生じる便秘(熱秘)ストレスなどの精神刺激や運動不足によって生じる便秘(気秘)身体が虚弱で便を押し出す力や便の潤い不足により生じる便秘(虚秘)冷えによって大腸の働きが悪くなって生じる便秘(冷秘)に分けられます。


冷えによる便秘(冷秘)の特徴 

 冷えによって大腸の働きが悪くなるため便秘が生じます。寒がり、疲労の蓄積、加齢、冷たい飲食物の摂りすぎなどによって引き起こされます。腰痛、夜間尿、息切れ、疲れやすいなどの症状もあります。最初に太くて硬い便が出ますが、最後は下痢になるのが特徴です。


鍼灸治療における便秘の治療

 鍼灸治療では慢性的な機能性便秘が適応となります。原因を分析した上で、滞っている便を出すことと腸を潤すことを行い、便秘の改善を促します。便を出すだけでなく同時に体内の不調を整え便秘にならない体質にしていきます。


最後に《誠心堂薬局さんより引用》

・1日3食なるべく規則正しく食べましょう
・暴飲暴食を避けましょう
・朝1杯の水を飲みましょう
・トイレに行く習慣を身につけましょう
・こまめな水分補給で腸の潤いを守りましょう
・食物繊維を積極的にとりましょう


 私自身も勉強になりました。こういった内容をこれからも随時投稿していきます。