9試合6敗3引き分け 勝ち点3 22チーム中22位(4月10日現在)。

 9試合で勝ちが無いのはアルディージャだけである。この成績はJ1での成績ならまだしも、J2での成績である。本当に情けない、恥ずかしい限りである。今年は複数得点も挙げるが複数失点するチームであるのだが、最近は失点は必ずする上に得点能力が無くなりつつある。この成績を受けて霜田正浩監督の解任の話が出ているのも当然ではあるが。今回はアルディージャの弱体化はいつから始まったかを述べたいと思う。


 私が2017年2月14日に投稿したブログを貼り付けた。2002年〜2003年のオリックスブルーウェーブについて投稿したものである。日本一の翌年に急速な若返りを図りチームを弱体化させたオリックスブルーウェーブに今のアルディージャはよく似ているような気がしているのだ。ここ数年、特に今年のアルディージャの低迷は2019年シーズンに菊地光将、大前元紀、塩田仁史といった精神的支柱になったベテランを契約満了で退団させたことが大いに関係していると思う。菊地と塩田は2015年シーズンのJ1昇格と翌年の大躍進を支えた功労者であり、大前は前年シーズンの得点王である。2019年シーズンのアルディージャはあと一歩で横浜FCに逆転を許し自力でJ1昇格を逃しただけでなく、昇格プレーオフでも敗れ去りJ2残留。2年連続で昇格を果たせなかったことで思い切り若返りを図りたかったのだろうが、早急過ぎてチーム力を弱体化させる結果になった。残ったベテラン河本裕之と三門雄大は頑張ったが、いつしか負けが込みだしたときに悪い流れを断ち切れないチームになってしまった。

 チームを変えたいときには急速な若返りは止めたほうがいい。徐々にチーム力を低下させてチーム力が上がらないだけである。黄金時代を築いた西武ライオンズも常勝軍団で無くなったが、2006年シーズンまで全てAクラスを果たすくらいに弱体化を最小限に食い止めた。石毛宏典、工藤公康、清原和博をFA移籍でライオンズを去り、辻発彦も高額年俸が仇となり戦力外通告を受けてライオンズを去ったが、東尾修監督のもとで少しずつチームを変えていった。西口文也、豊田清、石井貴、のちになるが松坂大輔などの計算が立てられる先発陣をはじめ、松井稼頭央、大友進、高木大成の俊足巧打の選手を見事に育て、機動力野球を打ち出し2年連続でリーグ優勝を果たした。このようにチームを変えたいなら少しずつ進めるべきである。


 最後に、

 アルディージャよ、このままだとJ3に降格するよ、マジで。




 今思えば、1997年あたりから弱体化の足音が響いていた。日本一の翌年の1997年、シーズン途中で本西厚博、馬場敏史をトレードで放出した。特に守備面で貢献した両選手を簡単に放出したことが優勝から遠ざかる要因になった。前半終了時には首位に立つも、後半失速して優勝を逃した。これを境に優勝争いに顔を出すことがなくなった。仰木彬監督の力量で辛うじてAクラスになっていたが、チーム力は確実に無くなっていた。ドラフト指名でも高校生ルーキーをじっくりと育てられずに即戦力選手を求めた。しかも下位指名選手に契約金を与えなかった。しかも即戦力として入団したほとんどの選手が5年以内で球界を去った。今はその頃よりも財政も戦力が潤ってきたが、未だに低迷期を抜け出せないでいる。(そのまま抜粋)