ヤクルトスワローズ
ホーム用・ビジター用 1978年〜1989年
略年表
1978年《ホーム・ビジター共通》アトランタ・ブレーブスをモチーフにしたユニフォームに変更される。背ネームに選手名が再び表記される。
1980年《ホーム・ビジター共通》スパイクシューズの色が白地の赤ラインに変更。
1982年 ビジター用の首周りのラインが赤・紺に、袖ラインとパンツサイドのラインが赤・紺・赤に変更。
ホーム用
青と赤のストライプで当時のアトランタ・ブレーブスをモチーフにしたユニフォームでした。本家よりもストライプが太めで、ずっしりとした印象を受けます。帽子・ヘルメット・ストッキングが今までの濃紺から青に変更され、首周りがVネックになり、首周りのライン、袖ライン、パンツサイドのライン、ベルトが赤に統一されました。「ヤクルトスワローズのホーム用ユニフォーム=赤のストライプ」というイメージはこのユニフォームで確立されたと思います。
採用されて早速初優勝と日本一を果たしたユニフォームでもありますが、1980年代の低迷期に着用されていたユニフォームでもあり、まさに天国と地獄を味わったユニフォームと言えるでしょう。
1978年には、ヤクルトアトムズからの生え抜き選手が円熟期を迎え、移籍してきた選手やドラフト会議で指名された選手達が広岡達朗監督の元で躍動し、読売ジャイアンツの3連覇を阻止して優勝し日本一になりました。デーブ・ヒルトン選手、船田和英選手、若松勉選手、大杉勝男選手、チャーリー・マニエル選手、杉浦亨選手、大矢明彦選手、水谷新太郎選手がスタメンに名を連ね、松岡弘選手、安田猛選手、鈴木康二朗選手がローテーションの柱になり、中継ぎ・抑えには倉田誠選手、井原慎一朗選手が随所でシブい活躍をして初優勝と日本一を成し遂げました。名前を聞くだけでも豪華な顔触れですね。
つながりを理解してもらえないかもしれないですが、1988年4月から1990年3月までのわずか2年間しか放送されなかったにも関わらず、後に高知県知事になった橋本大二郎さん、「クローズアップ現代」で23年もの間司会をされていた国谷裕子さん、番組終了後多岐に渡って活躍した福島敦子さんなどの後に活躍した人材を輩出した「NHKニュースTODAY」のように、低迷期に在籍して現役引退後に活躍した選手を少なからず輩出しました。WBCで世界一に導いた栗山英樹選手、参議院議員になった青島健太選手、タレントとして活躍中の長嶋一茂選手などです。さらに甲子園でアイドル並みの人気を誇った荒木大輔選手、バリバリのメジャーリーガーで鮮烈なデビューで球界を沸かせたボブ・ホーナー選手、女性ファンが多かった池山隆寛選手などが在籍してました。こうしてみると、凄い方々が在籍していたことがよくわかります。
低迷期でも豪華な顔触れを誇ったヤクルトスワローズのシンボルともいえるユニフォーム、改めて見直してもいいのではないかと思います。
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背面。画像は荒木大輔選手。