マイクロバイオーム(微生物の集合体)

 

 

マイクロバイオームは、土壌や水中、

そして私たちの体の表面や

腸内に存在している微生物の

コミュニティのことを指します。

 

(※微生物とは、細菌やウイルスのほか、真菌、原生生物(藻類、粘菌、アメーバなど)などを含む、肉眼では見えないほど小さな生物の総称です。)

 

 

 

今日は、私たちが日常お世話になっている

微生物について『土と内臓』という本の中からある一ページを紹介します。

 


 

 

「アメリカではわずか一世紀前には、微生物を原因とする疾病で日常的に死者が出ていたが、実は人間に感染する病原体は比較的少なく、1400種ほどだと感染症学者は推定している。

 

対照的に、人間のマイクロバイオーム全体で、非病原性微生物の数は約100万と推定される。

 

病原体一種に対して非病原体700種近くだ。さらに、全世界の非病原性微生物の中で、同定されているものはわずか1パーセントほどだと、微生物学者は考えている。

 

そして病原性であれ非病原性であれ、微生物の多くは自己の遺伝子を簡単に調整できるのだ。

 

免疫系が行う監視に加えて微生物そのものに関係する別の工夫がある。

 

人類と共進化した細菌のかなり多くは、複数の顔を持つ。こうしたものたちは、

共生の連続体の中を、共生者の側から中立の立場へ移ったり、あるいは病原体へと転落したりという変貌を見せることがある。

 

だがたいていの場合、人体に常駐する微生物の住人は、私たちを助けてくれる。

 

また場合によっては中立であり、害をなすことはまったにない。

 

たとえば食物源の違いや微生物の群衆への出入りなどの環境因子も、細菌が顔を変える理由の一つだ。

 

私たちのマイクロバイオームにいる微生物でこのような振る舞いをするものは、共生物と呼ばれる。」

 

 

 

 

この文章を読んで何を受け取りましたか?

 

 

 

 

まとめると

コップ半分の水。

「半分しかない」と思うのか…「まだ半分ある」と思うのか…

細菌を「敵」にするのか「友達」にするのか、

自分次第だとしたら

あなたはどっち?

 

 

参考文献:『土と内臓』微生物がつくる世界 デイビッド・モントゴメリー+アン・ビクレー著 片岡夏実訳

 

 

 

 

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