「ウクライナの平和に関するサミット」が開催。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

「ウクライナの平和に関するサミット」が開催。

1.6月15日~16日、世界の各地域から100の国及び国際機関の出席の下、スイス・ビュルゲンシュトックにおいて、「ウクライナの平和に関するサミット」が開催されました。岸田総理が出席し、15日のオープニング全体会合においてステートメントを実施しました。総理は、『ウクライナの平和は、国連憲章を含む国際法の諸原則に基づく、「公正かつ永続的な平和」でなければならない。力や威圧による一方的な現状変更の試みを正当化するようなものであってはならない。そうした平和の実現は、国際社会全体を分断・対立ではなく協調の世界に導くためにも重要である』と発言を行いました。

      

2.グローバルサウスを含む多くの国の間で、主権や領土一体性といった国連憲章を含む国際法の遵守の重要性を確保できたことは、ウクライナの公正かつ永続的な平和の実現にむけた重要な一歩となったと考えられます。ロシアのウクライナ侵略が引き起している喫緊の課題(①原子力安全、②食料安保、③人道問題)への対応についても議論し、これらがグローバルな問題であり、国際社会全体が平和の実現に取り組む必要があるとの認識を共有し、82の国及び国際機関が参加する共同コミュニケが発出されました。

 

3.本サミットは、日本が、去年のG7広島サミットの際に、ゼレンスキー大統領や招待国首脳との間で、国連憲章の原則を守ることを始めとする4つの原則を確認したことを契機として、国家安全保障担当補佐官(NSA)会議を継続的に開催しつつ、準備が進められてきたものです。日本はNSA会議の準備プロセスにおいて重要な役割を果たすとともに、「平和フォーミュラ」の第1項目の「原子力安全」に関する共同議長として議論の進展に貢献してきました。

 

4.ウクライナ・ゼレンスキー大統領からは、サミットの成果に関して、以下のような発言がなされました。『101の国及び国際機関の連帯はウクライナにとり大きな成果。全ての参加国がウクライナの主催及び領土一体性を支持したことは重要。今後専門家等のレベルで会合を行い、安全を取り戻すための具体的なアイデアの提案について作業をすすめる。平和のための行動計画の用意ができた時に、第2回の平和サミットが開催され、戦争の終結、公正で永続的な平和への道が開かれる。