憲法記念日に当たって | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

憲法記念日に当たって

1.本日、日本国憲法は施行から77年を迎えました。「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」という日本国憲法の三大原理は、日本国民に深く根差した基本的理念となっています。このような憲法の理念は、今後も決して揺らぐことはありません。

     

2.一方で、憲法は「あるべき国の形」を示す国家の基本法であり、社会が大きく変化する中で、現行憲法が今の時代にふさわしいものであり続けているかを考えていくことは、大変重要なことです。我が国は、急速に進む少子化・人口減少、切迫する大規模自然災害、厳しさを増す安全保障環境など大きな時代の転換点に直面しています。社会構造や国民意識が大きく変化する時代の転換点にあって、憲法改正の必要性が高まっていると考えられます。

 

3.自民党は、結党以来「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」の基本原理を護りながら憲法議論を積み重ね議論をリードしてきました。平成30年には、憲法改正のたたき台素案として今、国民に問うにふさわしいテーマとして、

①   安全保障に関わる「自衛隊」(自衛隊の明記)

②   統治機構の在り方に関する「緊急事態」(緊急事態対応)

③   一票の格差と地域の民意が問われる「合区解消」

④   国家百年の計たる「教育充実」

の4項目を取り上げ、憲法改正の条文イメージとして提示し、国民の幅広い理解を得るための取組みを続けています。また、国会においても衆参両院の憲法審査会で「緊急事態」などの議論を主導しています。特に緊急事態条項については、各党の考えを含めて論点整理が進むなど、与野党の枠をこえて、活発に議論が行われています。

 

4.国の在り方を定める憲法について、国民との対話を深め、広く国民の議論を喚起していくことは政治の責務です。いたずらに議論を引き延ばし、選択肢の提示すら行わないとすれば、国会の責任を放棄しているといわれても仕方ありません。今後とも国会での議論国民の理解車の両輪として議論を進め、時代や社会の変化に応じた憲法改正の早期実現に向けてしっかりと取り組んでまいります。