令和6年度農業関係予算 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

令和6年度農業関係予算

1.3月28日、令和6年度予算案が参議院本会議で可決され成立しました。農林水産予算については、食料安全保障の強化に向けた施策農林水産業の基盤強化のための施策等を推進するため、総額2兆2,686億円を計上しています(対前年度3億円)。

      

2.その主な内容は以下の通りです。

(1)食料安全保障の強化に向けて、①水田の畑地化支援(160億円)、②海外に依存する化学肥料の使用の低減(53億円)、③農業支援サービス事業の育成やスマート農機の導入等の支援(105億円)など計395億円【令和5年度補正予算2,113億円】を計上。

(2)円安を活かしつつ、農林水産物・食料の輸出額2025年に兆円とする目標を前倒しで達成できるよう102億円を計上。

(3)米政策については、主食用米の需要が減少する中、補助金によって飼料用米などへの転作を毎年繰り返している状況から脱却し、野菜や麦・大豆など、需要のある畑作物の生産にシフトしていく観点から、①「水田活用の直接支払交付金」及び「畑地化促進助成」について  2,905億円、②輸出用米やパン・麺専用の米粉用米等の生産に取り組む農家を支援する「コメ新市場開拓等促進事業」について110億円等とあわせて,015億円【5年度補正予算で930億円】を計上。

(4)農業農村整備事業関係予算として①「農業農村整備事業」として  3,326億円、②農村漁村「地域整備交付金」(農業農村整備分)として、588億円、③「その他事業」として548億円の合計4,463億円を計上。(注)なお、令和5年度補正予算と合計した総額は6,240億円(対前年度+105億円となります。

(注)令和5年度当初予算2次 4,457億円

(注)令和4年度2次補正予算 1,677億円

(注)令和4年度2次補正合計 6,134億円

(5)林野関係予算として、①山地防災力強化等の治山事業(624億円)、②森林の公益的機能の発揮や森林資源の循環利用を推進する森林整備事業(1,254億円)、③木材加工流通施設の整備や再造林の低コスト化等の林業・木材産業(144億円)に対して合計,003億円を計上。