中央道日野バス停付近(下り線)の具体的対策案。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

中央道日野バス停付近(下り線)の具体的対策案。

1.平成25年以来、「首都圏渋滞ボトルネックの対応の基本方針」に基づき、「中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」を設立し、渋滞対策について検討を進めてきており、3月4日に第11回ワーキンググループが開催されました。現在、事業中の①小仏トンネル付近(上り線)②三鷹バス停付近(上り線)③相模湖付近(下り線)の対策の進捗状況の報告に加え、日野バス停付近(下り線)の渋滞要因分析と具体的な対策(案)が議論されました。

       

2.日野バス停付近(下り、国立府中IC~八王子IC)については、長い登坂および縦断線形の変化点(サグ)が連続することにより速度低下が発生しており、現在事業中の①~③を除けば最も渋滞損失時間が大きい区間となっています。特に休日の午前中に石川PAを先頭とする渋滞が顕在化しています。速度低下が局所的に発生している区間の対策として、日野バス停付近の既存幅員の中で車線運用を見直して付加車線の設置が必要とされました。今後、関係機関との協議やリニューアル工事との調整が必要となります。

 

3.事業中の渋滞対策箇所の進捗状況は以下の通り。

  ①小仏トンネル付近(上り)(5km、約330億円程度)

令和4年5月から、新設トンネルの掘削を開始し、令和6年1月現在、全長2.3kmのうち、約1,000mの掘削が完了。地質が悪く掘削に時間を要した箇所があり、当初想定より進捗が遅れているものの当初想定の地質であれば、あと概ね3~4年程度で完成見込。

  ②三鷹バス停付近(上り)(1km、約65億円程度)

調査設計が令和4年9月に完了し、令和6年1月現在、橋梁工事(上部工、下部工)を発注手続中。(昨年入札不調)工事発注が順調に進めば令和6年上半期に工事着手する予定。工事着手後概ね3年程度で完成見込。

  ③相模湖付近(下り)(2km、約100億円程度)

令和3年12月より本線の一部橋梁の下部工拡幅工事を施工中。令和4年1月より近接するJR中央線上空の防護工事を施工中。今後、橋梁下部工、上部工工事を進め、あと概ね3年程度で完成見込。

 

4.東京都西部から山梨県を経て長野県に至る中央ベルト地帯の整備については、道路、鉄道など交通体系を一体的に整備していくことが必要です。