令和6年度予算案のポイント | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

令和6年度予算案のポイント

1.本日、令和6年度予算案が決定されました。歴史的な転換点の中、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、変化の流れを掴み取るための予算としています。

         

2.【経済の好循環の起点となる賃上げの実現】

   30年ぶりの経済の明るい兆しを経済の好循環につなげるには「物価に負けない賃上げ」の実現が必要です。医療・福祉分野において率先した賃上げの姿勢を示すため、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬改定において、現場で働く幅広い方々の処遇改善として、令和6年度にベア2.5%(定昇分を入れれば4.0%)、令和7年度にベア2.0%(同3.5%)を実現するために必要な予算水準を措置。賃上げ促進税制の強化と合わせ、公的価格のあり方を見直し、処遇改善加算の仕組みを拡充することで、現場で働く方々の処遇改善に構造的につながる仕組みを構築します。

 

3.【子ども政策等】

  少子化は我が国が直面する最大の危機であるとの認識の下で、「こども未来戦略」に基づく「加速化プラン」をスピード感をもって実施します。児童手当の抜本的拡充(①所得制限を撤廃②高校生まで延長③第3子以降は3万円)【1兆5,246億円】、高等教育の負担軽減の拡大(多子世帯や理工農系の学生等の中間層に対象拡大)【5,438億円】など経済的支援を強化します。幼児教育・保育の質の向上(配置基準改善と更なる処遇改善等)に取り組むほか、貧困・虐待防止、障害・医療的ケア児など多様な支援ニーズにも対応します。男性育休の取得増等に伴う育児給付の増(+931億円)を見込むとともに、その財政基盤の強化のため国庫負担を本則1/8に引き上げ(現行1/80)。

 

4.【デジタル・GX】

  ・デジタルを活用し、地方の活性化や公的サービスの効率化等を推進するため、デジタル田園都市国家構想交付金(1,000億円令和5年度補正735億円)により、デジタル行政改革の先行モデル的取組みや、観光・農林水産業の振興等を促進します。

  ・2050カーボンニュートラルに向け、官民のGX投資を促進します。(エネルギー特会、令和5年度補正と合わせ1.7兆円規模)

 

5.【歳出の効率化】

   骨太方針に基づき、歳出改革の取組を継続する中で、新規国債発行を減額しています。(令和5年度(当初):35.6兆円→令和6年度:34.9兆円)