四半期GDP(2次速報)の設備投資、個人消費。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

四半期GDP(2次速報)の設備投資、個人消費。

1.設備投資については、「法人企業統計」の反映により、一次速報のプラス0.0%からマイナス1.0%に下方改定されました。ただし、1-3月期の前期比プラス1.6%という高い伸び率の後の減少であり、

①デジタル化の進展等を背景にソフトウェア投資が増加していること

②企業の設備投資計画をみても、高い投資意欲が見られること

には変わりはなく、堅調な企業収益も背景に持ち直しが続くことが期待されます。

       

2.個人消費は、一次速報値と同様、2022年10-12月期のプラス0.3%、2023年1-3月期のプラス0.6%後、3四半期ぶりの減少となりました。しかしながら、消費の先行きについては

①経済社会活動の正常化が進む下、飲食や宿泊といった対面サービスが回復を続けていることに加え、

実質雇用者報酬が前期比で7四半期ぶりにプラスとなり、今後も30年ぶりの高水準となった春闘の結果の賃金への反映や、今年10月の最低賃金引上げが雇用・所得環境の改善につながる見込であること、

消費者マインドの持ち直し傾向が続いていること、

④また、コロナ禍の活動制限下で積み上がった貯蓄が、経済活動の正常化が進む中で取り崩され、消費に向かうことも期待されること

などを背景に持ち直しが続くことが期待されます。

    

3.ただし、①物価高の影響が続くことによる個人消費の下振れリスクや②中国経済の先行きなど海外景気の下振れリスクといった先行きのリスクには十分注意が必要であり、物価高から国民生活を守り、構造的賃上げと投資の拡大を図るための経済対策について検討を加速させてまいります。

 

4.ウシオ電機創立者、日本ベンチャーキャピタル会長で、経済同友会代表幹事、経済財政諮問会議議員等を歴任された牛尾治朗氏の『お別れの会』に参列しました。父(伊藤忠専務、アメリカ伊藤忠社長、ファミリーマート社長、日本ベンチャーキャピタル社長)と同年の1931生まれで、『三一会』【注】という交流会があり、家族会でのお付き合いもありました。牛尾会長にはキッコーマンの茂木会長、オリックスの宮内会長(現在の『後藤茂之を励ます東京の仲間の会』会長)等とともに政治の世界でもご指導も頂いてきました。ご冥福をお祈り申し上げます

(注)三一会メンバーの例:前田勝之助、早崎博、高橋慶一郎、橋本保雄松岡岑男、猪谷千春、岡野俊一郎、坂田藤十郎、八千草薫、山本富士子、海部俊樹etc.