オーストラリアでファレル大臣と会合。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

オーストラリアでファレル大臣と会合。

1.8月22日、10時から1時間以上にわたり、メルボルンにてCPTPP担当大臣であるファレル貿易・観光大臣と会談を行いました。ファレル大臣は中国によるオーストラリア産ワイン、牛肉、海産物等(大麦については先だって妥結)に対する輸入制限撤廃を担当する大臣です。CPTPP関係各国の閣僚と普段から様々な機会を捉えて会談を重ねてきています。7月の英国加入の署名を行ったTPP閣僚委員会の際にはオーストラリア代表のエアーズ閣外大臣とは会談を行いましたが、担当閣僚であるファレル大臣は欠席でした。CPTPPにおいて、豪州との連携は非常に重要であり、改めて大臣間での議論を行う機会を模索していたところ、オーストラリアの労働党政権の重鎮閣僚であるファレル大臣と双方の都合がついたためこの機会を捉えて自分が出張し、会談を行いました。

          

2.ファレル大臣との会談では、グリーン経済等の新たな課題に対する議論や、英国に続く新規加入要請への対応に関する議論等を含め、今後のCPTPPの着実な実施について、率直な議論を行いました。我が国の同志国であるオーストラリアとの連携は非常に重要であり、豪州を訪問し直接会談を行うことができて、大変有意義なものとなりました。今般の議論を踏まえ、豪州をはじめとする他の締約国とも密接に連携をとりつつ、CPTPPのハイスタンダードの維持に向けた取組等をコンセンサス主義に基づきしっかりと行ってまいります。

  

3.日本の商社、銀行、鉄鋼、資源系会社、JETRO等の経済界の関係者と日豪経済関係の問題や将来について意見を交換しました。豪州は大資源国であり、日本の輸入に占める豪州からの割合は、 LNG43%、石炭67%、鉄鉱石58%、亜鉛19%となっています。 レアアースについてもJOGMECのプロジェクトにより、中国への依存率を80%から60%に引き下げています。今後、水素・アンモニアといったクリーンエネルギー分野での日豪連携が大いに期待されます。

 

4.また、シドニーではクッタバル海軍基地を訪問し、第二次大戦の際にシドニー湾を攻撃した特殊潜航艇の犠牲者を追悼する記念碑を訪問し献花を行いました。記念館で、特殊潜航艇にも基地司令官(キャプテン)とともに献花を行い、オーストラリア側の日本側への敬意と信頼の気持ちを改めて痛感しました。