CPTPP英国加入議定書に署名。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

CPTPP英国加入議定書に署名。

1.7月15日、16日ニュージーランド(オークランド)で開催されたTPP委員会閣僚級会合に政府代表として出席しました。

   15日には、英国の新規加入要請に関する議論をリードし、16日には英国の加入議定書の署名共同記者会見を行いました。

        

2.2021年2月に英国が加入要請、同年6月に加入作業部会を立ち上げ、日本は作業部会の議長として、CPTPP協定のハイスタンダードを維持すべく交渉をリードし、本年3月にベトナム・フーコックラウンドで交渉の実質的妥結にこぎつけました。英国の加入によりインド・太平洋地域をこえて、自由で公正な経済秩序を形成する上で大きな意義を持ちます。

 

3.16日の加入議定書署名式では、委員長国ニュージーランドのヒプキンス首相とともに英国加入作業部会議長の私から、英国加入に関する演説を行いました。共同声明でインクルーシブネスを掲げるニュージーランドの強い提言があり、マウリ語が多数引用されることとなったことも踏まえ、私の演説でもマウリ語を引用しました。

  「Mehemea ka moemoeā ahau、ko ahau anake, mehemea ka moemoeā、tatou, ka taea e tātou」

  「私が夢を見れば、ひとりで夢を見るだけだが、皆でともに夢を見れば、夢をかなえることができる」。発音がいいとニュージーランドでは話題となっていました。

  

4.また、会議の間をぬって、①イギリスのベイデノック ビジネス貿易大臣、②ニュージーランドのオコーナー貿易・輸出振興大臣兼農業大臣、③マレーシアのザフルル投資貿易産業大臣、④オーストラリアのエアーズ貿易・製造担当大臣、⑤カナダのイン国際貿易・輸出促進大臣、⑥ペルーのマティウス通商観光大臣、⑦シンガポールのガン貿易産業大臣との個別会談を行い、英国に続く新規加入要請への対応については、①CPTPPのハイスタンダードを維持すること、②経済的威圧不公正な貿易慣行を許容しない姿勢を堅持すること、③加入要請エコノミーのトラックレコードをしっかり確認すること、④コンセンサスに基づく発信を行うことが重要であることを改めて再確認しました。

 

5.17日には、スタートアップ担当大臣として、シンガポールのスタートアップのインキュベーション施設、支援機関、大学等を訪問しスタートアップエコシステムの在り方について意見交換をしました。18日にはベトナムを訪問し、16:00ジエン大臣、17:30チン首相の表敬が予定されていましたが、サイクロン(台風)のためにベトナム便が飛ばず、残念ながら今回はキャンセルとなりました。