宮中にて呉駐日中国大使の信任状捧呈式に侍立。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

宮中にて呉駐日中国大使の信任状捧呈式に侍立。

1.日本に新たに着任した中国の呉江浩次期駐日中国大使の信任状捧呈式に侍立大臣として参列しました。信任状捧呈は、天皇陛下による憲法第7条の9「外国の大使の接受」であり、国事行為として宮中での信任状捧呈式には国務大臣が1名侍立することとなっています。今回侍立大臣を私が務めさせていただきました。

 

2.呉大使は、1993年から1998年まで在日本国大使館二等書記官、一等書記官、2003年から2008年まで同参事官、公使を務められた日本語に堪能な日本人脈の方です。日中友好協会会長であった谷垣禎一元自民党幹事長のお供や、その御縁で、王毅元中国大使【元外務大臣、国務委員】と個人的に会食をした機会などに当時の呉大使ともたびたびお目にかかってきました。この度、15年ぶりに各々大使・大臣としてお目にかかりましたが、大変に懐かしく、宮中の接受式の控えの間で呉大使と親しくお話をしました。呉大使からも『古い友人』と、再会できたことを喜ぶ率直な言葉を頂きました。2人の親しさに随行してきた6人の中国大使館の公使、武官も少し驚いているようでした。      

 

3.日中関係については多くの課題・懸案に直面していますが、経済や国民交流の具体的分野で互恵的協力は可能であり、青少年を含む国民交流を共に再活性化していくことは隣国として重要なことです。昨年は日中国交正常化50周年であり、本年は日中平和友好条約締結45周年にあたります。「先人たちの知恵や勇気を思い起こしつつ、岸田総理と習主席の共通認識である建設的かつ安定的な日中関係の構築を双方の努力で加速していく必要があること」、「日中間には様々な可能性とともに数多くの課題や懸念も存在しており、それだからこそ様々なレベルで対話を重ねていくことが大切であること」、「日中関係の発展のために建設的な役割を果たされることを期待していること」等を呉大使にお伝えしました。隣国として厳しさを増す国際環境の中でも『建設的かつ安定的な日中関係』の構築という共通の方向性を双方の努力で加速していくことは重要と考えます。