各国の銀行の経営破綻をどうみるか。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

各国の銀行の経営破綻をどうみるか。

1.3月10日(金)米国当局がシリコンバレーバンクの経営破綻について公表し、その後12日(日)にはシグネチャーバンクの経営破綻について公表しました。両件とも米国当局(財務省・FRB・FDIC【米連邦預金保険公社】)によって預金保護等の迅速な対応が実施されました。3月12日には金融システムの安定化のため、最大250億ドルの資金繰り支援を内容とする銀行タームファンディングプログラムの導入を発表し、すでに119億ドルが運用済となっています。

 

2.16日(木)に大手投資銀行クレディ・スイスの株安が報じられ、その後本件についてもスイス中央銀行から最大で7兆円の資金を調達する計画を発表するなど、迅速な対応がなされています。スイス中銀のCSへの支援表明により、金融危機への警戒感が和らぎ、同日16日のECBの0.5%の利上げ決定への懸念が相殺されたと考えられます。

 

3.13日にはシリコンバレーバンクと同規模(資産約28兆円)の富裕層向け資産管理業務を行う商業銀行であるファースト・リパブリックバンクの株価が下落し【16日に▲36%】、JPモルガンやシティーバンクが300億ドル(4兆円)の預金を同行に預け入れることに合意したことが発表されました。

 

4.現時点では各国の銀行破綻や資金調達それ自体が我が国経済に大きな影響を及ぼすとは想定していませんが、世界の金融資本市場に及ぼしている影響については予断をもってお答えすることは差し控えたいと思います。いずれにせよ引き続き、国内外の金融資本市場の動向やそれらが世界経済・日本経済に与える影響等について、しっかりと注視してまいります。

 

5.話はかわりますが、3月17日の誕生花はルピナスです。花言葉は「想像力」「いつも幸せ」。塩尻市後藤後援会の女性の会はルピナスの会と命名されています。いつもありがとうございます。