CPTPPオンライン閣僚会議を議長として主催。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

CPTPPオンライン閣僚会議を議長として主催。

1.2月22日午前8時から約1時間、CPTPPの英国加盟ワーキンググループ(AWG)の議長として、CPTPP参加各国【オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナム】及び英国の担当閣僚等によるAWG閣僚会合を主催し、オンライン形式で会談を行いました。現在、作業が精力的に進められている英国の加入交渉について、英国のベイデノック国際貿易大臣を交えて、閣僚間で率直な意見交換を行い、CPTPPのハイスタンダードなルール及び市場アクセスを維持することについて引き続きしっかりと議論していくことを確認しました。各国閣僚等は、今月21日にチリについてCPTPPが発効し、10番目の締約国となったことを歓迎しました。議長として会議の運営は全て英語で行い、会議の成果を取りまとめ、閣僚間で確認しました。

   

2.英国のCPTPP加入については、CPTPP側と英側の双方の閣僚としても、大局的観点に立って、モメンタムを失うことなく、早期の議論の決着を目指すよう、政治的リーダーシップを発揮し、残された課題の解決に強い決意を持って取り組んでいく必要があります。2月24日には、ダボス会議の際に会談を行ったニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興大臣(本年のTPP委員会議長)、3月はじめにはシンガポールのガン貿易産業大臣が来日され、会談する予定です。

  

3.CPTPPは、自由で公正な経済秩序を構築するという戦略的意義を有し、市場アクセスの面でもルールの面でも高いレベルの協定です。本年は英国に続く加入要請エコノミーへの対応という重要な案件が控えています。新規要請への対応については、昨年10月のTPP閣僚委員会でも、「協定の目的にコミットし、そのハイスタンダードを満たしかつ遵守することができ、また、貿易に関するコミットメントを遵守する行動(トラックレコード)を示してきたエコノミーによるCPTPPの拡大を支持する」ことを閣僚共同声明で確認しています。中国、台湾など既に加入申請を提出したエコノミーの扱いについては、他のCPTPP参加国ともよく相談する必要(交渉開始には各国のコンセンサスが必要)がありますが、我が国としては、戦略的観点や国民の理解も踏まえながら、まずはしっかりと見極めた上で対応してまいります。