イン・カナダ国際貿易・経済開発大臣と会談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

イン・カナダ国際貿易・経済開発大臣と会談。

1.12月5日、イン・カナダ国際貿易・経済開発大臣が来訪され、45分にわたり率直な会談を行いました。本日の会談では、CPTPP協定(注)を通じた自由貿易の推進について、両国が引き続きしっかりと連携していくこと、また、英国の加入手続きに関しても協定のハイレベルを維持しつつ、連携して取り組んでいくことについて相互に確認しました。

   (注)CPTPP:Comprehensive and Progressive TPP (TPP11)

           TPPに関する包括的及び先進的な協定

   

2.カナダは、11月27日に『インド太平洋戦略』を発表し、インド太平洋地域に更に関与していく姿勢を示しています。CPTPPの主要メンバーであり、『自由で開かれたインド太平洋』の実現といった戦略的な利益を共有するカナダとの協力は不可欠です。CPTPP英国加入作業部会(AWG)議長である日本としては、英国の加入プロセスが、ルール遵守の面でも市場アクセスの面でもCPTPPのハイスタンダードを完全に満たす模範的な先例となることが重要であると考えます。

 

3.12月7日には、在日カナダ大使館において、高円宮久子妃殿下の御臨席を賜り、『第2回カナダ女性のビジネスミッション』訪日記念レセプション(駐日カナダ大使主催)が開催され、再びそのレセプションでもメアリ・イン大臣とお目にかかり、ざっくばらんに親しくお話をしました。さらに個人的な人間関係も深まり、今後の交渉にとっても大変良い機会となりました。

 

4.CPTPP英国加入作業部会【AWG】については、シドニー会合(10月10日~13日)後、各分野で専門家間のオンライン会合を頻繁に開催した他、首席交渉官級も含め複数回のオンライン会合を実施しました。英国側からはサービス投資、一時的入国、物品等の改訂オファーが提出されており、引き続き会合が持たれています。12月5日から9日の5日間、ロンドン会合が開かれ、サービス投資、一時的入国、物品等の専門家会合に加え、首席交渉官会合が開催されました。これまで、英国側は年内の大筋合意達成を強く主張してきています。

 

5.AWG議長として、また、TPPを所掌する大臣としてCPTPPのハイスタンダードをしっかりと確保した上で、英国の加入を早期に進めていきたいと考えます。