『スタートアップ育成5ヵ年計画』を取りまとめ | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

『スタートアップ育成5ヵ年計画』を取りまとめ

1.11月24日、新しい資本主義実現会議スタートアップ育成分科会において『スタートアップ育成5ヵ年計画』を取りまとめました。今後、28日の新しい資本主義実現会議で決定します。この計画を着実に実行することにより、日本をアジア最大のスタートアップハブとします。 

   

2.そのための目標として、まず、スタートアップへの投資額を現在の8,000億円規模から5年後の2027年には、10兆円規模と10倍増にします。さらに将来において、ユニコーン【時価総額1,000億円以上の未上場企業】を100社創出し、スタートアップを10万社創出することを目指します。

        

3.目標達成に向け、3本柱の取組を一体として推進します。

(1)スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築

 ①起業経験者が助言役となるメンターによる支援事業の育成規模を年間70人から5年後に500人に拡大します。

 ②海外に起業家育成の拠点となる「出島」を創出し、5年間で1,000人規模の若手人材を派遣します。

 ③海外トップ大学の誘致によるグローバルスタートアップキャンパス構想を実現します。

(2)スタートアップのための資金供給の強化と出口戦略の多様化。

創業者などの個人が保有する株式を売却してスタートアップに  再投資する場合の優遇税制を整備します。

ストックオプション税制の権利行使期間の延長も行います。

 (3)既存の大企業からスタートアップへの投資を図るオープンイノ

  ベーションを推進。

①オープンイノベーション税制の拡充。特にスタートアップの成長に資するものについて、スタートアップ既存発行株式の取得に対して税制措置を講じます。            

 

4.担当する大臣として、5ヵ年計画策定にご尽力いただいた各委員の熱心で専門的な議論に感謝申し上げるとともに、その実行を進めていくことに新たな覚悟を固めました。

(注)構成員

   伊佐山元(WiL創業者)、出雲充(ユーグレナ社長)、板橋竜太(TAKAO AI代表取締役)、大櫃直人(みずほ銀行常務)、菅裕明(ミラバイオロジクス取締役) 関山和秀(Spiber代表執行役)、中馬和彦(KDDI事業創造本部副本部長)、平野未来(シナモンCEO)、松尾豊(東大教授)、米良はるか(READYFOR 代表   取締役CEO)