木曽おもちゃ美術館オープン記念式典。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

木曽おもちゃ美術館オープン記念式典。

1.93%を森林におおわれた木曽町は、木曽の山の中、昔から森林文化、街道文化を引継ぎ、最近では、地域の木材活用や木の文化継承など木育活動に取り組んできました。これまで、地域木材でできた温もりのある木のおもちゃや食器を町内の新生児にプレゼントしたり、林業や木工業の活性化のため木のおもちゃのイベントを開催してきていますが、この度、木のおもちゃの温もりや美しさを伝え、子ども達が実際に遊べる空間、子どもから高齢者まで世代を超えて交流し楽しめる空間としての木曽おもちゃ美術館が木曽町、旧黒川小学校の木造の廃校校舎を利用して設立されました。

    

2.『樹齢250年の天然木曽ヒノキを用いたシンボルツリーのあるエントランス』、『赤ちゃん木育ひろば』、『文化と木工技術に出会う遊びの街道、職人の息吹の宿るおもちゃの旅路』、『木曽のひのきぶたい』、『木曽ごっこファーム』、『グッド・トイ展示室』等々名前をきいただけでおもしろそうなコーナーが続きます。100名を超える登録されたおもちゃ学芸員の皆様や人と人、人と郷土食(そば、五平餅、黒川カレー等)が出会う憩いの場となるミュージアム・カフェを支えるボランティアの皆様の心意気も高く、準備をすすめてきました。資金としては、国の地方創生拠点整備交付金、地方創生推進交付金の他、クラウドファンディングにより皆さんの支援を得ています。

        

3.旧黒川小学校は平成9年に廃校となりました。その後も「何とか素晴らしい木造校舎を残したい」という地元の熱意の力で、現在の『地方創生』がはじまる前に唱えられていた『地域再生構想』のプロジェクトの1つとして廃校校舎を利用した『ふるさと体験館』  (夏季学校の宿泊用)として平成14年に開設され、廃校利用という視点の新しさが当時評判となりました。『おもちゃ美術館』はこの体験館の思いを引き継ぐものでもあります。

              

4.木の温もりを大切にした温かい木製のおもちゃを子供に使わせることは子供の発育に良い影響があります。木曽五木(ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、ネズコ、アスナロ)を大切にしてきた木曽の森林文化を継承し、山を守ってきた林業や木工業の活性化にもつながります。