原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式。

1.8月6日、広島は被爆から77年となる朝を迎えました。真夏の太陽が照りつける暑い朝、一発の原子爆弾が広島の町を一瞬にして破壊し尽くし、十数万とも言われる人々の命を、未来を奪いました。川では数多の人が斃れ、街中に水を求めて人々がさまよいました。しめつけられるような思いの中で、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、今なお後遺症に苦しむ方々に対して心からお見舞いを申し上げます。

     

2.77年前の惨禍を決して繰り返してはなりません。核兵器による威嚇が行われ、ロシアのウクライナ侵略では核兵器の使用すらも顕在化している今こそ、唯一の戦争被爆国であるわが国は、核兵器の使用を許してはならないと世界に訴える責任があります。

 

3.「厳しい安全保障環境」という現実「核兵器のない世界」という理想に近づけるための努力を続けねばなりません。まずは、50年余りにわたって世界の平和と安全を支えてきた核兵器不拡散条約(NPT)を、核保有国を含む世界各国が結束して強化していくことが必要です。来年、広島の地でG7サミットが開催されますが、G7の首脳が平和のモニュメントの前で、平和と国際秩序を守ることを誓い合うことを望みます。「核兵器のない世界」の実現に向けた歩みをすすめるためには「被爆の実相」への理解を促す努力を続けることが何より大切です。

   

4.式典の後、岸田総理とともに「被爆者代表から要望を聞く会」に出席し、様々な要望におこたえ申し上げました。厚生労働大臣としては、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止めて、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うなど、高齢化が進む被爆者に寄り添いながら総合的な援護政策を推進してまいります。核兵器のない世界と恒久平和の実現に全力を尽くしてまいります。