厚生労働大臣として保健外交を担う。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

厚生労働大臣として保健外交を担う。

1.昨年から新型コロナウイルス対策(パンデミック対策)等を定期的に議論するためG7保健大臣会合がWEB形式で5回程開会されています。今年は議長国ドイツ(昨年はイギリス、来年は日本が議長国)のリードにより、1月31日、2月28日、4月8日(延期)に大臣会合が設営されました。5月12日には、カール・ラウターバッハ ドイツ保健大臣とバイの会談をオンラインで開催し、2022年G7保健大臣会合の『保健大臣宣言文』に加え、『パンデミックへの備えに関するG7協約』の合意に向けた調整を行うとともに、国会審議のため私自身が出席できないため、代理に副大臣を派遣することのお詫びもしました。ドイツ大臣からは、日本が来年議長を務める際に、日本がユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)を優先課題としてとり上げるなら、全面協力するとの発言を頂きました。

     

2.WHOについては、第75回世界保健総会【テーマ:『Health for peace, peace for health』】が5月22日から開かれ、閣議において総理より厚労大臣が日本政府代表の指名を受けました。これも国会出席のため日本を離れられないため、WHOへの期待、UHCの重要性、WHOへの財政貢献等を内容とする5月23日の政府代表演説はビデオどりによって対応することとし、代理出席となりました。すでに本年1月に行われたWHO執行理事会において次期事務局選挙の単独候補者にテドロス事務局長が指名されており、第75回WHO総会で正式に再任されました。それに先立って5月19日には、岸田総理からもテドロス事務局長に電話で会談していただき、日本とWHOとの連携の一層の強化を確認するとともに、日本関係者のWHOへの登用、UHCハイレベル会合の開催、UHCセンターの設置等、話をしていただいています。国会が大事なのは当然ですが、日本だけ大臣が国会中、国際会議に出席できないことは国益上の問題と感じます。第110回ILO総会 本会議の政府代表演説も国会開会中でビデオメッセージの対応になります。

 

3.米国保健福祉省(HHS)のベセラ長官とは、3月3日にバイのバーチャル会談を行い、コロナ診断薬・治療薬、ユニバーサルヘルスカバレッジにおける協力関係などについて話をしました。6月には、アメリカで開会される『日米グローバルヘルス協力対話』で直接お目にかかる予定です。アメリカとの関係では、5月9日にラーム・エマニュエル駐日米国大使が来省され、水際対策についての要請があり、当方からもCDC東アジア地域事務所の東京開設についてお話をしました。その後、電話にても親しくお話をしています。

 

4.ワクチンや治療薬の買い付けの交渉も直接海外企業とのトップとの交渉も随時直接行っています。

 

カール・ラウターバッハ ドイツ保健大臣とのオンライン会談