北朝鮮のミサイル発射。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

北朝鮮のミサイル発射。

1.25日、5時59分頃、北朝鮮西岸付近から1発目の弾道ミサイルを発射し【最高高度約550km、飛しょう距離300km】日本海(わが国の排他的経済水域外と推定)に落下しました。2発目は、6時42分頃、同じく弾道ミサイルを発射し【最高高度約50km程度、約750km程度変則軌道で飛しょう】日本海(わが国の排他的経済水域外と推定)に落下しました。引き続き関連する情報を収集、分析中です。

     

2.これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射を含め、一連の北朝鮮の行動は、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり断じて容認できません。また、日米、米韓首脳会談や、日米豪印(クワッド)首脳会合が開催された直後におけるこのようなミサイル発射は、明らかな挑発行動であり、断じて許されません。

 

3.関連する安保理決議に違反するものであり、強く非難します。北朝鮮に対して北京の大使館ルートを通じて抗議を行いました。政府としては北朝鮮の軍事動向について、引き続き米国等とも緊密に連携しながら、情報収集、警戒監視に全力を挙げ、わが国の平和と安全の確保に万全を期して参ります。

 

4.現地時間26日、国連安保理事会において、対北朝鮮制裁措置を強化する米国作成の決議案が、中国とロシアの拒否権行使により否決されたことは極めて残念です。今回のミサイル発射や3月のICBM(大陸間弾道ミサイル)発射を含め、一連の核・ミサイル活動により、わが国、地域、国際社会の平和及び安全を脅かし、累次の安保理決議にも違反し続けています。拒否権の問題が改めて浮き彫りになったとともに、安保理が本来の責任を果たすことを期待します。わが国としても、日本の常任理事国入りを含む国連安保理改革の実現や国連全体の機能強化に向け、引き続き多くの国々と協力し、リーダーシップを取っていくことが必要です。いくら国連に期待するといっても残念ながら今のままでは現常任理事国のロシアや中国の同意がなければウクライナも北朝鮮のミサイルもそして緊張高まる両岸問題(台湾)についても国連は全く機能しません。