バイデン大統領初来日、日米首脳会談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

バイデン大統領初来日、日米首脳会談。

1.5月23日、初めてとなる対面での本格的な岸田ーバイデン首脳会談が行われました。2つの意味において、これまでになく重要な会談だったといえます。

   ①ロシアによるウクライナ侵略という国際秩序の根幹を揺るがす事態に直面する中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守るためにかつてなく同盟国や同志国の結束が求められる中で、日米の連携の再確認ができたこと。

   ②インド太平洋地域の平和と繁栄の確保こそが国際社会の最重要な戦略的課題であり、日米が主導的役割を果たしていくことを確認したこと。さらに、米国のこの地域への関与強化を力強く示すことができたこと。

 両首脳間では、極めて率直な意見交換が行われたとのことであり、これまで築いてきた個人的な信頼関係をより一層強めることができたことは大変有意義だったと考えます。


    

2.首脳会談では、岸田総理は日本の防衛力を強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を述べ、大統領からは強く支持するとの発言がありました。防衛力の内容は、国民の命やくらしを守るために何が必要か具体的現実的に積み上げていくものであり、特定の金額や数字ありきの結論を念頭に置いたものではありませんが、アメリカの『拡大抑止』・日本防衛へのコミットメント強化のために意義あるものといえます。

 

3.岸田総理から、日本が来年議長国を務めるG7のサミットの開催地として、平和へのコミットメントを示す上で広島ほどふさわしい場所はないという考えの下で、広島開催を伝えたところ、日米首脳間でともに成功に向けて取り組んでいくことが確認されました。ロシアが核兵器による脅しをちらつかせる中、G7の意思を歴史に残る重みをもって示すことが重要です。

 

4.バイデン大統領と拉致被害者家族との面会が実現し、大統領は御家族の心情や一刻も早い解決に向けた米国の支援を求める必死の発言に、じっくりと真剣に耳を傾けられました。バイデン大統領及び岸田総理からは拉致問題の解決に向け、日米で緊密に連携して取り組んでいくとの強い決意が示されました。バイデン大統領を始め米国の拉致問題への理解が一層深まり、有意義な機会となったと考えます。