令和4年度予算成立。
1.令和4年度予算は、3月22日に国会の議を経て成立しました。 1月17日の国会開会直後、政府四演説・代表質問の後、1月24日より衆議院予算委員会が始まり、基本的質疑3日【TV中継】、集中審議5日【TV中継】、一般質疑7日、締めくくり総括1日等を経て、2月22日に衆議院を通過後、参議院予算委員会について、ほぼ衆議院と同様の審議日程を経ました。厚生労働大臣は毎日、1日当たり想定質問が60問から80問程度質疑者より通告があるので早朝から準備するなど他の大臣用務も合わせ、結構ハードな日程でした。2月下旬から、衆参の厚生労働委員会における大臣所信、所信に対する質疑、一般質疑、法案審議も始まり、ほぼ毎日が国会答弁です。夜は新型コロナ対策、全世代型社会保障改革等に当たっています。
2.令和4年度予算は、いわゆる「16ヵ月予算」の考え方の下、令和3年度補正予算と一体として、切れ目なく新型コロナ対策に万全を期しつつ、「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を図るための予算としています。具体的には、
(1)補正予算による感染拡大防止策等に加え、令和4年度予算
においても引き続きコロナ予備費を5兆円措置。
(2)「新しい資本主義」の実現を図る『成長戦略』の一環として、
①「科学技術立国」に向けた研究開発の推進、②「デジタル田園
都市国家構想」関連の地方向け交付金による支援、③「経済安
全保障」の確保のための重要技術の管理体制の強化等に資す
る予算を計上しています。
(3)同時に、「新しい資本主義」の車の両輪である『分配戦略』とし
て、①看護、介護・障害福祉、保育等の処遇改善、②人への投
資を強化する3年間で4,000億円規模の施策パッケージの推進
等に取り組むこととしています。
3.令和3年度補正において22.1兆円の国債を追加発行しており、財政状況は厳しさを増していますが、令和4年度の国債の新規発行額は3年度当初と比べ、大幅な税収増に加え、社会保障関係費の「目安」を達成したことで6.7兆円減少しています。今後、新型コロナの危機を乗り越え、経済を建て直し、財政健全化に向けて取り組んでいくことにより、財政再建の道すじをつけ、次の時代に未来をつないでいくことが我々の責任です。