「電力需給ひっ迫警報」を発令。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

「電力需給ひっ迫警報」を発令。

1.先週の地震により被災した複数の火力発電所で停止が続く中、3月22日には、東日本は悪天候で太陽光が発電せず、気温も平年より大幅に低いため、東京電力管内の電力需要は、この時期としては異例の高水準となり、電力需給が極めて厳しくなる見込みとなりました。電力の需要が供給を上回ると大規模な停電が発生(ブラックアウト)するおそれがあるため、「電力需給ひっ迫警報」を発令し、午前8時から午後11時までの節電をお願いしました。

 

2.夕方の段階で節電効果は100万キロワット程度にとどまっており、目標としている水準を200万~300万キロワット下回っている状況であり、需給バランスを調整させるための停電が一部地域で発生する可能性がありました。需給バランスを調整させるための停電については、停止する発電機の出力量、系統の周波数の変動規模・範囲に応じて停電エリアが異なってくるということから、あらかじめ優先順位などを示すことは難しいとのことです。なお、計画停電は考えていないと発表されました。

 

3.電力需給については、22日夜の時点での想定よりも天候が回復し太陽光発電が増加していることや、気温の上昇によって電力需要が22日より下がることが見込まれるため、23日11時に 「電力需給ひっ迫警報」は解除されました。節電に御協力を頂いた皆様に感謝を申し上げるとともに今回の一連の事態について、その対応、エネルギーの安定供給のあり方等について、しっかり検証が行われるべきものと考えます。

 

4.現在停止中の火力発電所のうち電源開発の磯子火力発電所については2基が停止中ですが、このうち1基は本日復旧の見込みです。東北電力の新仙台火力発電所3-1号機及び原町火力発電所1号機、JERAの広野火力発電所6号機の計3基については、ボイラー等が地震で被災しており、修理作業を経て、4月の上旬から5月の上旬までに順次復旧の見通しとなっています。引き続き無理のない電気の効率的利用をお願いするものです。