ビル・ゲイツ氏とWEB会談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

ビル・ゲイツ氏とWEB会談。

1.ビル・ゲイツ氏はマイクロソフト社の創業者として、現代の情報社会への道を切り拓いた上で、現在はゲイツ財団を中心に国際保健、環境問題といった『人間の安全保障』にかかわる諸分野で活躍されています。2月11日朝、40分近くにわたり、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)、COVAXファシリティ(途上国支援枠組)、GAVIの今後の活動や資金拠出等について、2人でWEB会談を行いました。ゲイツ財団は活動を推進するとともに、自ら拠出も行っています。

 

2.会談では、①世界で協力して感染症治療薬、ワクチンの研究開発を促進する必要性、②途上国支援の重要性、③コロナ後のユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するためのグローバル戦略の緊要性等について共通の認識を改めて確認しました。 

 

3.CEPIは第2期5ヵ年計画(2022年~2026年)の活動目標として、『ワクチン開発期間を100日に短縮する』ことを掲げ、35億ドルの増資額を予定しています。ゲイツ氏より日本に対して、新たに3億ドルの拠出の要望をいただき、私より日本としてその実現に向けて政府内で前向きに調整している旨お答えしました。

 

4.予防接種等の調達・配布の支援機関であるGAVI(ワクチンアライアンス)については、ゲイツ氏より厚労省の拠出に対するお礼があり、私からは「低所得国におけるワクチンの公平な活用を促進することで子どもたちの命を救い、人々の健康を守る」というGAVIのミッションを引き続き強力に支援していくことを表明しました。

 

5.一方で、日本政府や国内の民間企業が中心となり進めているGHITの「マラリヤ、結核、顧みられない熱帯病等に対する治療薬、ワクチン、診断薬の開発」については当方より、ゲイツ財団の支援を要請し、8月の増資計画に向けての連携を確認しました。

最後にビル・ゲイツ氏より新型コロナの感染が収まり次第、直接会ってじっくり人間の安全保障問題等について話し合いたい旨の発言がなされ、なるべく早い直接面談を約束しました。