濃厚接触者の待機期間、無症状患者の療養期間の短縮。
1.多くの地域でオミクロン株への急速な置き換わりが進み、新型コロナウイルスの感染が拡大していく中、患者の症状等に応じて適切な検査・療養につなげるとともに社会機能の維持を図っていく必要があり、科学的知見を検証し今回期間の短縮を決め、大臣会見で発表しました。
2.【濃厚接触者の待機期間の短縮】
先般専門家より濃厚接触者の待機解除にあたり、解除後の発症リスク5%が1つの目安【これまでは1%】として挙げられていたため、これに国立感染症研究所の分析を合わせ分析すると、7日間の待機期間経過後の陽性化率は、『地域で不安を感じて検査を受診した方の陽性率』と同等であると考えられます。こうした科学的知見を踏まえ、待機期間について、7日間待機(8日目解除)、社会的機能維持者の方は、2日にわたる検査キットによる検査を組み合わせることで5日目解除に短縮しました。今後、市中の感染状況や発症リスクの評価などの科学的知見に基づいて、専門家の意見も伺いながら社会経済活動の維持の観点から更に見直してまいります。
3.【無症状患者の療養解除基準の短縮】
オミクロン株の無症状患者について、国立感染症研究所が収集した国内のデータを分析した結果、検体を採取した日から8日間以降に感染性のあるウイルスは検出されていないことが分かりました。このため、解除期間をこれまでの「10日間」経過した場合とする取扱いを見直し、「7日間」を経過した場合には療養解除を可能とすることも合わせて発表しました。
4.海外からの帰国者が濃厚接触者となる場合についても、今回のオミクロン株に関する知見を踏まえ、入国後の自宅待機期間を10日間から7日間に改めることとします。
5.オミクロン株は感染力が強いことが示唆されている中で、専門家の意見も踏まえ、国内の感染状況の見極めや科学的知見の分析を行い、官邸とギリギリ調整し、28日に決定し大臣会見を行いました。27日に発表したキット対策の枠組みの中で決定したものです。