地元の豪雨災害被災地を視察。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

地元の豪雨災害被災地を視察。

1.8月11日から降り続いた豪雨によって、各地で土石流・内水・外水による被害、床上・床下浸水、橋・道路の損壊、道路の通行止め、孤立集落の発生、断水等の被害が発生しました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。被害の細部にわたる把握に努めるとともに次の雨に備えた応急対応、復旧対策に全力を尽くします。ちなみに諏訪市上諏訪地区にあるわが家も内水被害による床下浸水となりました。

 

2.新型コロナ対策本部座長として、緊急事態措置の変更、新たな『新型コロナ基本的対処方針』等への対応が必要だったため、先週来、電話やメールで災害の様子を各市町村長、県会議員等から聴取しつつ、早速東京にて道路局長、水管理・国土保全局長、砂防部長、林政部長等各省庁と話しつつ地元対応を進めました。20日午後には、田下長野県建設部長の案内で、地元4箇所の視察を行い、各市町村長、各建設事務所長、5人の自民党県議、飯田国道事務所長、周辺の住民の皆さんから現状説明や要望を受けました。

 

3.4箇所は以下の通り。

 (1)岡谷市川岸東三丁目中大久保 土石流災害

   亡くなられた3人の方々に手を合わせました。8月17日に派遣した国交省の専門家チーム(TEC-FORCE)が既に調査を行っています。渓流の谷底部で崩壊(幅10m、延長20m、深さ最大4m)した土砂  (約600㎥)と流木が土石流として流下し、高速道路下のカルバートをぬけ、下流の家屋に達しました。残っている不安定な土砂については応急的に透水性のあるカゴ状の防壁を積み、センサーを付けて監視しますが、防災復旧対策としては、砂防えん堤の設置を検討します。同じく土石流の発生している隣の大久保沢にも砂防えん堤を設置すべきと考えています。来週現地入りする国交省の査定官と調整します。

 (2)国道142号 下諏訪町新町

   大久保沢の暗渠から水が漏れ土砂が流れて路面が落ち、石積みの崩壊の恐れがあり、避難している家屋の保全を至急行う必要があります。暗渠を大型化するのか、橋梁にするのかは、安全性、工期(通行止め期間)等も勘案して関係者と協議して決定します。

 (3)木曽川 木曽町上町

   応急の安全対策を至急講じます。崩れた木曽川本流の防壁沿いの住民から、「先祖伝来の家を残してほしい」「安全が何より大事」等色々な意見を伺いました。復旧の工法・手順を専門家が検討中です。

 (4)国道19号 塩尻市木曽平沢、奈良井川

   発災後19号で7箇所の全面通行止めが発生しましたが、7箇所とも回復済です。平沢の崩落についてはJR線路と合わせ至急対応します。平沢はじめ塩尻市では9箇所の奈良井川の護岸被害が出ていますが、下がった河床からの水位で災害の採択を行うよう進めます。