祈りの朝『2021ヒロシマ』。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

祈りの朝『2021ヒロシマ』。

1.本年も8月6日、広島原爆の日、祈りの朝を迎えました。核兵器のない平和な世界への願いを改めて深くかみしめました。原子爆弾の犠牲となられた10数万人の御霊(みたま)に哀悼の誠をささげるとともに、今なお後遺症に苦しまれている方々に心から御見舞い申し上げます。

 

2.ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはなりません。核戦争に勝利者はなく核戦争を起こしてはなりません。日本は非核三原則を堅持しつつ、核軍縮を進める努力を続けます。残念ながら核兵器禁止条約の取扱いをはじめとして、核兵器のない世界の実現への道筋、核軍縮の進め方をめぐっては、各国の立場に隔たりがありますが、様々な国の考えを調整しながら現実的取組みを粘り強く進めていくことが肝要です。特に核軍縮の基礎となる核兵器不拡散条約体制【NPT】の維持、強化を進めるため、NPT運用検討会議において成果が出るよう粘り強い努力を続けます。

 

3.いわゆる「黒い雨」訴訟については、被爆者援護法の理念に立ち返って、政府は上告を行わないこととしました。84名の原告の皆さんへの手帳交付の手続きは完了しており、同じような事情にあった方々についても救済できるよう、今後の対応について早急に検討を進めることになっています。被爆者の方々に対する保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、総合的な援護施策を更に推進します。

 

4.被爆の実相に関する正確な認識を持つとともに、核兵器使用の非人道性に対する正確な認識を継承し、核兵器のない平和な世界の実現に向けた努力を続けていくことが必要です。現在、世界的な新型コロナウイルス感染が進んでおり、コロナ感染症に対する対策も世界中で行われています。命と暮らしを守るため、心を一つにして対応を進めることも忘れてはなりません。