日中首脳電話会談。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

日中首脳電話会談。

1.9月25日午後9時から約30分間菅義偉内閣総理大臣は、習近平中華人民共和国主席との間で初めての日中首脳電話会談を行ないました。電話による日中首脳会談は、2018年5月4日の安倍総理・習近平国家主席の会談以来となります。

 

2.習主席からは内閣総理大臣就任への祝意が述べられたあと、日中関係を引き続き発展させていくことへの意欲が示されました。 菅総理からは日中の安定した関係は、両国のみならず地域及び国際社会のために極めて重要であり、共に責任を果たしていきたい旨述べられました。

 

3.新型コロナウイルス感染症に関しては、引き続き両国が様々なルートで連携していくこと及び経済関係者の往来再開の早期実現に向け引き続き協議することを両首脳間で確認しました。その後、二国間の懸案事項に加え、地域・国際社会の課題についても議論が及ぶ中、菅総理から拉致問題を含む北朝鮮への対応について提起し、引き続き日中が連携していくことを確認しました。

 

4.最後に菅総理から、今後も首脳間を含むハイレベルで緊密に連携を行っていくことの重要性を指摘したのに対し、習主席からも賛意が示され会談を終えました。(以上、外務省発表の会談概要。)

 

5.日本にとって中国は、輸出入の3割を占める隣国であり、「特別な隣人」です。米中のサプライチェーン、経済安全保障上の対立が激化する中で、我が国として自由、人権といった普遍的原理を堅持しつつ、国際社会のルールを共有できる道を探していかねばなりません。2019年G20大阪サミットにて米中からも賛同の下、DFFT(信頼性のある自由なデータ流通)を標榜した我が国として米中のサイバー空間の分断を回避すべく、公共の安全と個人情報・プライバシー保護に係るデータ利活用の整合性につき、データガバナンスの議論も主導していくべきと考えます。