「生きて娘と」願いかなわず。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

「生きて娘と」願いかなわず。

1.北朝鮮による拉致被害者有本恵子さん(失踪時23才)の母嘉代子さんが2月3日、94才で亡くなったのにつづき、同じく横田めぐみさん(失踪時13才)の父横田滋さんも87才で亡くなられました。北朝鮮に連れ去られた娘の生存を信じ、「生きて娘と会いたい」と40年近くにわたって救出運動を続けてこられた切なる願いがついにかなわなかったことは無念の思いです。安らかなご冥福をお祈り申し上げます。

 

2.2002年(平成14年)9月に小泉首相が訪朝し、北朝鮮側が拉致を認めてからも20年近くが経過しました。未帰国の政府認定拉致被害者のうち父母で健在なのは、有本明弘さん(91才)、横田早紀江さん(84才)のお2人になりましたが、ご家族のためにも主権国家日本として北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出せねばなりません。北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案として警察が捜査、調査の対象としている方は、令和2年5月現在で878名となっています。

 

3.日朝協議については、安倍総理は令和元年5月に「条件をつけずに金正恩委員長と会って、率直に虚心坦懐に話をしたい。」と述べ、水面下での努力が続けられています。米国トランプ大統領からも支持が表明されています。

 

4.国際的な連携を深めるための、元年5月の菅官房長官兼拉致問題担当大臣による訪米とシンポジウムの開催、元年5月のトランプ大統領訪日の際の拉致被害者ご家族との面会、6月の日中首脳会談、12月の日中韓サミット日韓首脳会談での協議をはじめ、国際会議等でのアピールが行われてきています。全く言い訳のできない人権侵害です。一日も早い、拉致問題解決・被害者全員の帰国のために引き続き力を合わせていかねばなりません