尖閣諸島周辺海域における中国公船の不当な活動 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

尖閣諸島周辺海域における中国公船の不当な活動

1.沖縄県石垣市尖閣諸島が、歴史的にも国際法上でもわが国固有の領土であることは、全く疑う余地のないことです。しかしながら、昨年の中国公船による接続水域内航行数は延べ1,097隻と過去最高の水準に達するなど現場の環境は厳しさを増しています。

 

2.世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、国際社会が協力して取り組まなければならない中、5月8日から10日にかけて、中国公船がわが国領海に侵入し、わが国主権を侵害した上、わが国からの再三の抗議・申入れにもかかわらず、長期間領海内に留まり、あまつさえ当該海域で漁業に従事していた日本漁船に接近・追尾を行ったことは極めて危険な行為(洋上のストーカー行為)であり、断じて許すことはできません。わが国の注意・警告等を事実上無視し、数日間わが国領海内に留まるなど、最近中国公船の異常な行動が目立っています。

 

3.こうした中国公船の行為は、まさにわが国主権の侵害であり、ハイレベルでの外交ルートでの厳重な抗議を中国政府に行わねばなりません。アメリカのアジア地域でのプレゼンスが低下している現在、わが国として国際社会において最大限の理解と協力が得られるよう、更なる努力を重ねることも重要です。

 

4.日本の領海に不法に入ってくる中国公船のような外国船舶に対応するため、海上保安庁をはじめとする関係各機関の大型巡視船を含めた船舶や装備、人員体制等をさらに充実させ、中国の不当行為を常態化させることがないよう機動的戦略的に対応していく必要があります。