新型コロナウィルス感染、新フェイズへ。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

新型コロナウィルス感染、新フェイズへ。

1.新型コロナウィルスに関連した感染症の発生状況については、中国の患者数59,804人、死亡者数1,367人、日本の患者数33人  (注)、死亡者数1人となっています。死亡者は、80代の女性ですが、感染が確認されているタクシー運転手の男性と親族関係にある方です。

(注)この他、国際運送案件としてWHO上別計上することとされているクルーズ船(因みに、船籍は英国籍、運航者は米社)の乗員、乗客のうち218例が陽性と確認されています。

2.日本においても、武漢滞在者、濃厚接触者からトレースのできない陽性感染者が確認されており新フェイズに入ってきたと言わざるを得ません。和歌山県の病院から2人の陽性感染者が見つかり、院内感染と現段階で確認されてはいないものの、医者・患者等の検査が行われています。疫学的な封じ込めも引き続き集中的に行うとともに、日本の国民の一人一人がリスクを最小限にとどめるべく行動できるよう専門家がリスクアセスメントをしっかり発信していくことも必要になっていきます。パニックにならないように正確な情報に基づいて、やるべきことを冷静に着実に実行することが肝要です。現在のところ、ワクチンや特別な治療法はなく、風邪やインフルエンザと同じように対応するしか世界的にも手立てはありません。一般的には、インフルエンザより重篤化が進むと考えられません。免疫力の低い持病のある方や高齢者の重篤化を抑え、流行を各人の注意によって抑えることが最善の手立てです。

①湖北省または浙江省から帰国、入国された方と接触された方で、咳や発熱の症状がある場合には、事前に保健所へ連絡した上で医療機関の帰国者、接触者外来にて受診されること

②多くの方が集まるイベントや行事では消毒液を設置するなど配慮をするとともに、参加する場合には咳エチケット、手洗い等を一人一人が心掛けること。

3.2月13日、新型コロナウィルス感染症を検疫法第34条の感染症の種類として指定する政令の閣議決定を行いました。この指定により、①検疫法上の隔離、停留を強制的に可能とすること、②無症状病原体保有者を入院措置、公費負担の対象とすることが決まりました。また、何よりも国民の命と健康を守ることを最優先に国内感染症対策の強化水際対策の強化、産業界への緊急対応のため、第一弾として総額153億円の緊急対策を併せて決定しました。