新型コロナウィルス11例目の国内発症。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

新型コロナウィルス11例目の国内発症。

1.国内で新型コロナウィルスに関連した患者が11人になりました。

(1)9例目は、1月29日に武漢から帰国された邦人で国立国際医療研究センターで検体採取を行ったPCRの結果、1月30日に判明。

    (注)その他に、2例、病状はないが、PCR検査が陽性だったいわゆる 「無症状病原体保持者」が武漢市からのチャーター便による帰国者に対する念のための検査で判明。

(2)10例目は38度の発熱のため1月27日に医療機関を受診した際に武漢市への滞在歴(12月24日~1月13日)を申告された三重県在住の方で、1月30日判明。

(3)11例目は中国長沙在住のツアーコンダクターで、発熱のため1月24日に医療機関受診時に武漢市の滞在歴の申告があったとして報告されたもので1月30日に公表。

2.新型コロナウィルス感染症は、現在水際での対応に必死に取り組んでおり、現在のところ、国内の流行が認められる状況ではありません。風邪やインフルエンザ対策と同様、お一人お一人の咳エチケットや手洗い、アルコール消毒等の実施がとても重要です。

3.1月31日未明には、武漢市における新型コロナウィルス肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当するとWHO緊急委員会は発表しました。日本政府はPHEICの決定を待たず1月28日には日本において感染症指定を閣議決定しましたが、これを機会に改めて閣議決定により施行日(2月7日)を繰り上げることとしました。今後、質問、診察、検査、消毒が本人の同意がなくとも可能になります。

4.31日には3便目のチャーター機が飛びました。(第1便206名、第2便210名、第3便149名)武漢へのチャーター便が飛んだのは現段階で日米二ヵ国に限られています。(米は1機のみ)閉鎖されている空港の管制の使用、空港までの邦人の移動等、中国政府と精力的に交渉をした結果です。なお、チャーター機搭乗者に対する8万円の個人負担は求めないことを決めました。