新型コロナウィルスによる感染症への対応。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

新型コロナウィルスによる感染症への対応。

1.新型コロナウィルスの1月29日時点での感染者数は約6,000人、そのうち中国は5,974人(死亡132人)(対前日比+,459人、死亡+26人)となっています。中国当局は、25日までに武漢市を含む16市・州の公共交通機関の停止、駅・空港の閉鎖を発表しました。WHO緊急委員会は、ヒトからヒトへの感染は認められるとしましたが、PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)宣言は、時期尚早として見送られました。(1月23日)

2.我が国では、1月15日に1例目、1月24日に2例目、1月25日に3例目、1月26日に4例目、1月28日に5~7例目が確認されました。日本の感染者6例目の方は、武漢市の滞在歴のない日本人で、バスの運転手として1月8日~11日、1月12日~16日に2組の武漢市からのツアー団体をバスに乗せた濃厚接触者です。

3.1月28日には、感染症法に基づく指定感染症及び検疫法に基づく検疫感染症に指定され、①患者に対する公費による適切な医療の提供、②医師による迅速な届出による患者の把握、③接触者調査を行うとともに、患者の隔離・停留はできませんが、質問、診察、検査、消毒等が可能となりました。(施行日2月7日)

4.政府は武漢市に取り残されている邦人退避のため、1月29日現地時間午前4:57武漢発で、チャーター機による避難第一便を運航し、206名を帰国させました。帰国希望者は約650名のところ、1月30日にも第2便を飛ばす予定です。政府チャーター機には、検疫官が同乗し、入国後の健康状態をしっかり確認します。

5.コロナウィルスについては有効なワクチンはありません。咳・飛沫・接触による感染を避けることが必要です。1月28日18時より、厚生労働省にコールセンターが設置されました。

  (注)コロナウィルスには、いわゆる風邪の原因となる4種と重症肺炎を引き起こす2種(SARS-CoV、MERS-CoV)がこれまでに知られています。