国道19号桜沢トンネル貫通。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

国道19号桜沢トンネル貫通。

1.国道19号桜沢改良は、塩尻市贄川から宗賀に至る延長2.1kmのバイパスであり、局所的な防災対策事業として現道の防災課題箇所(要対策箇所3箇所、防災カルテ箇所4箇所)を回避し、線形不良による交通事故の多発を防止するなど、利用者の安全・安心な走行を目的で計画されました。 【全体事業費 105億円】

2.平成18年の豪雨災害の後、国交省中部整備局他地域の用地買収のトラブルの間をぬって、トンネルが多く地権者の少ないと考えられた桜沢バイパスを、急遽平成19年に事業化しました。19号の改良としては、上松バイパスの後は、当初藪原区間を想定していましたが、予算化の都合で、木祖村には「切れ目のない事業継続を進めていく」との約束でご了解をいただき突然の採択、事業化となりました。約束通り、現在藪原区間については事業が始まっており、19号の整備を今後ともしっかりと進めてまいります。事業化後、土地買収の遅れや政権交代中には3年間予算がつかなかった時期もあり、本日のトンネル貫通となりましたが、今後できるだけ早くに工事を進め、桜沢バイパスについては2年で竣工にこぎつけたいと思っています

3.住民の生活にとっては、大きな利便性の向上が予想されます。

(1)木祖村や木曽町の住民の1~2割が買い物、通勤・通学で松本、塩尻方面へ移動しています。

(2)利用交通約10,000台/日の内、大型車が約3割を占め、その約7割が長距離輸送車両であるなど、通行止めが発生すれば大きく迂回となります。

(3)木曽地域は多くの観光資源を有しており、現在年間288万人の観光客が来訪し、観光消費額は年間約96億円です。

4.なお、19号台風で被災した権兵衛2号橋については、発災後、数日で急遽国の直轄権限代行の指定を受けられたこともあって、国交省の迅速な対応により、対面交通による仮復旧の開通が12月19日に前倒しされました。本復旧についても鋭意検討中です。