権兵衛2号橋、国の権限代行による復旧へ。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

権兵衛2号橋、国の権限代行による復旧へ。

1.10月20日、国道361号権兵衛トンネルの伊那側、権兵衛2号橋の橋台の斜面において、台風19号による大雨の影響と想定される斜面崩落が発生しました。権兵衛トンネルは木曽地域と上伊那地域を結ぶ主要ルートであり、その通行止めは通勤、病院への通院、物流にとって重大な障害となっており緊急の復旧が必要です。急峻な地形で、50m近い谷の斜面に立つ橋脚周囲の斜面崩壊という技術的難易度が高い工事であり、迅速な復旧のためには国の権限代行による復旧が必要です22日には県からも要請を受けました。

2.権限代行については早速に国土交通省道路局長とも調整し、10月25日には、10月28日の週より地方公共団体が管理する道路の 災害復旧事業を国が代行するための大規模災害復興法を適用し、 361号権兵衛2号橋についても国が権限代行する予定となりました。既に国交省による調査も始まっています。10月12日に大規模被災を受け強い要望の出ていた東御市の「しなの鉄道」に架かる海野宿橋(市道白馬神社線)についても、国が権限代行します。

3.10月26日には、国道361号権兵衛トンネル第2号橋の被災した坑口の現場を木曽側から視察しました。難しい工事でありますが、橋脚構造体、地質等の調査を行い、一日も早い復旧を進めます。崩落している橋げた(道路面)による転落等の被害が起きなかったこと、坑口脇にある電気室が落ちなかったことは「不幸中の幸い」でした。

4.10月26日には、国による木曽川水系直轄砂防事業、桜洞(さくらぼら)砂防堰堤(南木曽町)の完成式が行われ、出席しました。平成26年7月には、隣の梨子沢で台風8号により土石流が発生し、死者1人を出し、JR中央線の鉄橋が流れる等大きな被害が発生し、砂防堰堤新設2基、除石2基と緊急に対応しました。同様に、保全対象として、JR中央西線、国道19号、公民館、保育園、多数の民家があり、事業計画のあった桜洞についても急遽27年7月より工事に着手し、本年3月に工事を終えました。地域の皆さんの安全・安心な生活を守ることは最重要な課題です。