浅間山の噴火と予知・対策 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

浅間山の噴火と予知・対策

1.我が国は、百十一にのぼる活火山を有する世界有数の火山国であり、火山活動によって作られた自然と景観は、歴史、文化、芸術、信仰の中心となり、日本人の心のよりどころとなっています。一方、御嶽山噴火で戦後最大の人的被害が生じたことに加え、草津白根山、阿蘇山、霧島山で噴火が発生し、令和元年8月には浅間山が噴火するなど日本全国で火山活動が活発化しています。ひとたび噴火が起これば、住民生活や地域産業に図り知れない影響を与えます。

2.浅間山では、8月7日22時08分に山頂火口で小規模な噴火が発生し、気象庁は22時30分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から3(入山規制)に引き上げました。浅間山で噴火は平成27年6月19日以来、レベル3への引き上げは平成21年2月1日以来のことです。

3.8月8日、気象庁防災対応支援チーム(JETT)を派遣し、火山活動の状況等の解説を行うとともに、火山機動観測班による現地観測を実施し、降灰を確認しました。火山ガスの放出量や地殻変動にマグマ上昇を示す変化は認められないことから、山頂火口から概ね2kmを超える範囲に影響を及ぼす中規模の噴火が発生する可能性は低いという判断がなされています。当面は小規模な噴火が発生する可能性があることから、気象庁では8月19日11時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3 (入山規制)から2(火口周辺規制に引き下げました。

4.8月28には、自民党火山噴火予知・対策推進議員連盟総会が開かれ、「火山災害警戒地域」に指定されている23都道県(長野県を含む)からなる火山防災強化推進都道県連盟からの要望を聴取しました。ハザードマップ、避難計画の作成主体に対してこれまで以上に財政支援、技術支援を行っていくことが必要と考えられます