８月１５日を迎えて

１．本日、７３回目の終戦記念日を迎えました。先の大戦で犠牲となられた英霊に対し、衷心より哀悼の誠を捧げますとともに、わが国が二度と戦争への道を歩まないとの強い決意を改めて新たにするものです。

２．正午前には、全国戦没者追悼式が催されました。各地の灼熱、極寒の戦場で、御家族や愛する者への深い思いを残して尊い命を捧げられた英霊の「御霊安かれ」と祈るばかりです。現在の日本の平和と繁栄は、英霊の皆様の尊い犠牲の上に築き上げられたことを忘れてはなりません。また、戦後も言葉に尽くせぬ大変な苦労をされた御遺族の皆様に対しても、心からのお慰めを申し上げるとともに、戦争を決して風化させることなく、国としての責任をしっかり果たしてまいります。

３．わが国は戦後一貫して平和国家として歩み続け、国際社会において世界の平和と安定の構築に努めてまいりました。その役割はこれからも変わることなく、唯一の戦争被爆国として被爆の実相を語り継ぐとともに、歴史に謙虚に向き合い、恒久平和の実現に全力を尽くすことを強く誓うものです。わが国を取り巻く安全保障環境が刻一刻と変化している中、　『積極的平和主義』に基づいた平和外交努力を着実に積み重ねていくことが何よりも大切であると考えます。

４．先人が築いた「平和国家日本」を次の世代に引き継ぎ、世界の平和と繁栄に積極的に貢献してまいります。