９月８日（木）

９月８日（木）

　政府の法案決定に際して事前了承の大きな権限を持つこととなった前原政調会長が、アメリカ ワシントンで講演し、外国部隊が攻撃を受けた場合でも自衛隊が反撃できないＰＫＯ５原則や武器輸出三原則を見直すと発言したとのことです。考え方の方向はその通りですし、従来もその方向で我々も制度の変更に努力してきています。しかし、政治家は学者ではありません。与党民主党内の議論がまとめられるような慎重な進め方をしないと混乱が増すだけではないかと、かえって心配になります。従来の民主党、社民党、共産党等の憲法論や安全保障論、国会での与野党の議論等をしっかり踏まえた上で、それにかわる責任ある改革実現のためのリーダーシップを組織的にも慎重にとってほしいと思います。そうでないと、民主党内や国会運営が混乱するだけなのではないかと危惧します。

　上京して、若手経営者の皆さんと懇談。来週の写真撮影のための打ち合わせ、洋服の合わせを行いました。午後は、金融政策に関する講演。財務大臣等が、ドル安円高のアメリカにとってのメリット・デメリット、世界の金融財政の事情についてアメリカや各国に対して構造的、理論的な主張をしっかりすることが必要です。「シロウトだ。」慌てて、「役所から教えてもらう」などと言っていれば、外国から信用されません。夜は、薄井大蔵省元次官と主税局で一緒に仕事をした仲間の恒例の会に出席。久しぶりに税制改革の思い出、現在の各人の近況を語り合いなつかしい一時でした。