7月4日(月) | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

7月4日(月)

7月4日(月)

 菅総理が退陣表明後に実行した異例の内閣改造にも早速問題が発生しています。こんなことではまたもや国会の混乱を避けられません。


 第一に、原発事故収束・再発防止担当相の設置が原子力行政にきしみを生じさせています。総理、経産相、細野担当大臣が不明確な役割分担について話をし、原子力行政全般やエネルギー基本計画の見直しなどこれまで経産相が中心となってきた仕事は経産相に、原発事故対応は細野大臣が担当することとされました。しかし、原発事故対応についても、経済産業大臣は『法律や政令に基づく指示、命令は私から発出する』と譲りません。法的根拠や権限の明確でない大臣をおくことは、内閣、行政権としては大変な問題です。大臣の設置が単なるムダなだけならよいですが、危機管理のスピードや責任ある決断に悪影響が出るようなら重大です。


 第二に、復興大臣は、宮城県知事と面談した際、知事に1分ちょっと待たされたことに対して、『お客さんを待たせるな。長幼の順をまもれ。しっかりやれよ。』と叱りつけました。その上、その場にいた記者やテレビカメラに対して、『今話したことはオフレコだ。これを書いた社は終わりだ』と脅しともいえる発言です。①大臣が知事の目上ということではありません。②大臣は、震災対策をともにすすめる国、県の担当者の一人として『お客さん』でもないでしょう。③テレビの前でしゃべっておいて、マスコミに対して『書いたらその社は終わりだ』はないでしょう。その上、『市がどこの県かわからない』と記者会見で悪びれもなく語っています。そもそも震災発生当時から防災担当大臣であったのに、3ヵ月も経ってそれはないでしょう。サングラスをかけて『私は、民主党も公明党も自民党もきらいだ』と就任直後に会見で述べるよりは大分問題です。


 事務所にて連絡会議後、挨拶まわり。