2年連続で借金が税収を上回るバラマキ予算 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

2年連続で借金が税収を上回るバラマキ予算

1月14日(金)

 昨年末決まった23年度予算案は、国債と埋蔵金頼みの2年連続で借金が税収を上回る異常な予算です。財源手当がないままにあまねく交付される子供手当、高校の無償化、高速道路の無料化などの『バラマキ政策』を見直すべきです。成長戦略、地域経済対策に重点を置くことで雇用を生み出し、国民の不安を解消し将来の展望を開くことです。安定した財源を伴う社会保障制度を構築せねばなりません。


 『元気な日本復活枠』(2.1兆円)の中でも実際に成長に資するものは8,000億円以下です。平成23年度予算案、税制改正の全体としての経済効果は、日経新聞によると実質GDPをわずか0.02%押し上げ、読売新聞によると実質GDPを0.1%押し下げるとの試算さえ出ています。


 地方への配慮が欠けており、もっと地方への手厚い対応が必要です。

(1) 地方交付税は、前年度比▲4.4%の縮減ですが、特別会計からの繰越金1兆円を加えることで、形式上は自治体配布額は2.8%増と体裁はつけています。しかし、この繰越金は『緊急経済危機対策』の一部であり、今まで現政権が配布をとめていたものです。


(2) 約5,000億円のひも付き補助金を一括交付金化したと政治主導を演出していますが、政府の説明によれば実際には自治体は限られた公共事業等しか選択はできません。


(3) 公共事業は前年度比▲13.8%減となっており、一括交付金化したものを含めても▲5.1%減となっています。


(4)民主党が執行停止した農地集積加速化事業、耕作放棄地再生利用緊急対策、ものづくり試作交付金なども未だ再開されていません。



 国会の審議の条件を早くととのえ、徹底した予算等の修正や政策の責任ある見直しを行うべきです。