和敬清寂ー茶道はすばらしい | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

和敬清寂ー茶道はすばらしい

11月24日(水)

 裏千家淡交会の宗旦忌及び会員総会に出席しました。宗旦居士の御遺徳をしのび、今後の茶道での精進を誓いました。千家三代元伯宗旦(咄々斎)は、清貧の中で精進する中、わび茶を大成し、裏千家ならびに三千家の礎を築いた方です。宗旦については、私のような素養のないものが申し上げるのも恐縮ですが、その才能や人物に感嘆したことがあります。第一は、裏千家の初釜式でみた宗旦の軸です。今年の裏千家の初釜式では、床の掛け物は恒例となっている正親町天皇の和歌の書ではなく、宗旦の『龍虎』のお軸でした。力がぬけたやさしい筆ながら、品格にあふれた堂々とした書で、さすがにわび茶の大成者のものだと思いました。第二は、京都の裏千家今日庵の宗旦作のお茶室です。数年前珍しく家族旅行で京都に行った際、幼なじみである坐忘斎家元にわざわざ特別に一時間半ほど今日庵を案内していただきました。茶室の構成を極限まで切りつめた一畳台目の『今日庵』、四畳半茶室の最高傑作『又隠』(ゆういん)、狩野探幽筆の八仙人の手違いのふすまのある八畳茶室の『寒雲亭』のいずれについても、天井、壁のつくり、採光、下ばりにいたるまで、おもてなしという観点から考えぬかれたすばらしいものです。


 茶道、お茶というのは、一つ一つの御点前、所作は『もてなしの心』から形式化された美しさがあり、季節感あふれる道具の取り合わせは日本の伝統美術・工芸の粋を集めたものであり、書・お花等の日本の伝統文化が融合した総合文化芸術とよべるものです。こうした『もてなしの心』によって、一盌の茶碗から和やかな気持ちの交流が生まれるのです。『和敬清寂』ー茶道はすばらしいと思います。日本が世界に誇れる伝統文化を世界に向かって胸を張ってもっともっと発信したいと考えます。


 午後は、事務所において御相談事の面談。その後諏訪後援会役員会が開かれ、今後の日程等についての打ち合わせ。夜は、お仲間の懇親会によんでいただき、楽しくお話をさせていただきました。