民主党の高速道路政策の問題点 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

民主党の高速道路政策の問題点

4月19日(月)

 事務所会議後、相談事をうけたのち、塩尻まわり。政治を何とかしてほしいという気持ちを切実に感じます。

 

 マニフェストで高速料金無料化を主張していた民主党は、旧政権下国民からも喜ばれていた1,000円割引、ETC割引を大幅に圧縮し、利用者の負担が増える分すなわち国から高速道路会社に料金割引財源として支払われていた3兆円がうく分、1兆4,000億円を高速道路建設にまわすという法案を出しています。

 

 (1) 原則高速料金無料化を主張し、参院選挙でも引き続きマニフェストに掲げようとしている民主党が、逆に利用者負担を増やすというのは整合的とは言えません。

 (2) 私自身本当に必要な高速道路の建設には賛成ですが、建設に反対していた政党がこのように公共事業である高速道路建設をこっそり増やすようなやり方はごまかしです。

 (3) 整合的でない法律案を党内での民主的議論なしに天の声でゴリ押しするために、民主党の国土交通委員長が法案を通過させないと表明したり、党内からも異論が出るのです。

 (4) そもそも高速道路料金無料化には反対です。高速道路料金収入をタダにすれば、これまで利用者が負担することになっていた既に高速道路建設にかかった30兆円の借金を利用しない人も含めた国民全員が税金で支払うことになり、かえって不公平です。

 (5) 高速道路料金をタダにすれば、都市周辺では渋滞の増によってCO排出量が増え、環境政策の整合性からいっても問題です。

 

 責任ある体系的な政策を立案する責任が与党にはあります。マニフェストに掲げた約束との整合性について国民への説明責任が責任ある民主主義政党にはあります。こんなことをしていてよいのかと思います。