続『政治とカネの問題』 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

続『政治とカネの問題』

3月3日(水)

 おひな祭りです。本年は、身の丈7cm程度のかわいい木曽奈良井宿の泥人形のおひなさまを飾っています。家内が小物屋でみつけてきた昔の小さな飾りのお膳や菱餅などといっしょに並べてあるととても温かな風情があり、なかなか趣味のいいものです。これも小さな楽しみです。

 

 午後のミニ集会では、『政治とカネの問題』が大きな話題となりました。小沢幹事長、鳩山総理に続いて、民主党の小林千代美衆院議員についても北海道教職員組合から1600万円の違法献金があった疑いで北教組幹部らが逮捕されています。マニフェストに企業団体献金の禁止を挙げ、政治資金の透明性を挙げて批判をくりひろげてきた民主党としては、しっかりと説明責任を果たすべきです。企業団体献金の禁止のための与野党協議機関の設置を野党に申し入れることを小沢-鳩山会談で決めたということですが、説明責任回避のための目くらましでは困ります。

 今回の民主党内閣の閣僚の中には、7人の労働組合の組織内議員である大臣がいますが、政治資金収支報告書によれば、労働組合・労組政治団体から、例えば直嶋経済産業大臣は1億1000万円、平野官房長官は9700万円など多額の政治献金をうけています。選挙の際のビラ貼り、ローラー等のヒトの協力も別にあります。ちなみに大臣でなくとも1億円を超えるものも含め多額の寄付をもらう民主党議員は多い他、過去においても、山梨県教組をはじめ労働組合の政治資金をめぐるトラブルは多発しています。自民党が経済界からの寄付に頼っており、政策決定に影響が出ていると批判してきた民主党ですが、民主党自身も議員の20%以上が労働組合の組織内議員であり、多額の政治資金が広く民主党議員に寄付されていることを忘れずに企業献金のみを議論するのでなく、労働組合献金、政治団体献金も併せてバランスのよい議論をすることが必要です。

 いずれにせよ、いくら制度を変えても、違法行為や脱法行為が行われることによって政治資金が不透明に運用されるのでは意味がありません。最終的には、個人の自主的な個人献金に切りかえていくのが理想だと考えますが、そのためには国民の理解もまた必要になります。その国民の信頼と期待に応えられる政治や政治家でなければなりません。