音楽は人生を飾る花です。 | 後藤茂之オフィシャルブログ「PEOPLE FIRST!」Powered by Ameba

音楽は人生を飾る花です。

2月14日(日)

 久しぶりに午後は自宅に居て少しゆっくりしました。グレン・グールド演奏によるバッハの『ゴールドベルグ変奏曲』を何度も聞きました。アメリカ留学の時に初めてレコードで聴いて衝撃を受けて以来、繊細で情感豊かな『グレングールドのバッハの世界』に魅せられ、現在最も好きなCDアルバムと言えます。大学時代にはクラシック音楽鑑賞会というサークルにも参加しており、もともとクラシック音楽は大好きです。


 特にアメリカ留学中は、ニューヨークのメトロポリタンオペラに80回近く通い、世界一流の歌手が毎晩出演する本場物をみて大のオペラ好きとなりました。感動のあまり息がつまるような緊張をしたり、涙がこみあげてきたりよい思い出です。オペラはワーグナーが最高です。高いと有名なニューヨークの宿代は、父がちょうど伊藤忠商事アメリカ総支配人、アメリカ伊藤忠社長としてニューヨークにいたので節約できて大変助かりました。当時、ブラウン大学、ロックフェラーが後援していた『インターナショナルストリングスカルテット』(エール大学が後援していた『東京カルテット』に対抗して結成された。)の小栗まち絵、千博夫妻が音楽学部教授をしておられたこともあって、音楽仲間に御紹介いただいたり、ボストンの小沢征爾さんを訪ねたりもしました。ブラウン大学のあるプロビデンスから車で40分のボストンにもよく出かけました。


 大学院には特に長い4ヶ月近い夏期休暇がありますが、友人との1ヶ月を超える全米横断自動車旅行のほか、5週間にわたって1人でヨーロッパ音楽旅行、音楽祭めぐりを決行し、ロンドン・コベントガーデン、パリ・オペラ、ベルリン、ウィーン、ミュンヘン音楽祭、ザルツブルク音楽祭などもまわりました。チケットを求めながらの計画のない1人旅で本当に気ままでした。人生においてめったにないよい経験をさせてもらいました。


 音楽はすばらしい。人生を飾る花です。